もしも11月にWBCが開催されたなら
2009年 12月 31日
今年の野球界は熱かったですね。WBCの日本2連覇に始まり、ダルビッシュ・涌井・岩隈・田中・杉内と錚々たるエースの競演となったパ・リーグ、坂本ら新たな世代の台頭、楽天の快進撃と野村監督露出の猛威、そして内容の濃かった日本シリーズと、減る一方の地上波中継を除けば、盛り上がった1年だったと思います(約1チーム、スタートラインにすら着けなかった球団はありましたが(^^))。
なかでも、最近になって「今年を振り返る」的な意味合いで再び振り返られていますが、WBCは熱かったです。
そのWBCが行われたのは3月(1戦目が3月5日、決勝は3月23日)。この開催時期については、第1回大会に続き、今回も議論の的となりました。
では、もし今年の11月にWBCが開催されていたとしたら、果たして日本代表はどんなメンバーになったのか?
この議題で、2009年を締めたいと思います。
WBC日本代表のメンバーは28名。
日本シリーズが終わったのは11月7日だったので、10月下旬、あるいは11月上旬に選考が行われたと仮定して考えてみました(太字は、実際のWBCにも出場した選手)。
〔投手〕 (13名)
岩隈 (13勝6敗 防御率3.25)
涌井 (16勝6敗 防御率2.30)
杉内 (15勝5敗 防御率2.36)
田中将 (15勝6敗1S 防御率2.33)
岸 (13勝5敗 防御率3.26)
金子 (11勝8敗4S 防御率2.57)
石川 (13勝7敗 防御率3.54)
能見 (13勝9敗 防御率2.62)
山口 (73試合 防御率1.27)
攝津 (70試合 防御率1.47)
宮西 (58試合 防御率2.89)
斎藤隆 (56試合 防御率2.43)<MLB>
藤川 (49試合 25S 防御率1.25)
〔捕手〕(3名)
城島 (.247 9本 22打点)<MLB>
阿部 (.293 32本 76打点)
石原 (.206 10本 37打点)
〔内野手〕(6名)
小笠原 (.309 31本 107打点)
内川 (.318 17本 66打点)
田中賢 (.283 3本 49打点 31盗塁)
片岡 (.260 13本 58打点 51盗塁)
中島 (.309 22本 92打点 20盗塁)
井端 (.306 5本 39打点 13盗塁)
※坂本 (.306 18本 62打点) or 川﨑 (.259 4本 34打点 44盗塁)
※井端が辞退した場合
〔外野手〕(6名)
イチロー (.352 11本 46打点 26盗塁)<MLB>
松井秀 (.274 28本 90打点)<MLB>
稲葉 (.300 17本 85打点)
福留 (.259 11本 54打点 6盗塁)<MLB>
亀井 (.290 25本 71打点 12盗塁)
鉄平 (.327 12本 76打点 13盗塁)
※福地 (.270 5本 34打点 42盗塁) or 糸井 (.306 15本 58打点 24盗塁)
※松井秀が辞退した場合
投手陣、野手陣とも、基本的には今年の成績を基準に選んでみました(ただし、城島、福留、斎藤隆はMLB経験を重視)。
一方、実際のWBCに出ているなかで、上記では選出されなかった選手とその理由は下記に。
このなかには、WBCの出場が故障の遠因である選手もいるかもしれませんが、ひとまずそれは考えないでいきたいと思います。
〔投手〕
ダルビッシュ(怪我)、松坂(故障復帰から間もない)、内海(成績がいま一つ)、岩田(今季の活躍度)、小松(成績不振)、渡辺俊(成績不振)、馬原(今季は信頼度がもう一つ)
〔内野手〕
岩村(故障復帰から間もない)、村田(故障の影響)、川﨑(成績が伴わない)
〔外野手〕
青木(オフに手術、リハビリ中)
その他、選びたかったけれども、怪我を抱えていたり、シーズン後半(あるいはポストシーズン)不調だったため選出しなかった選手として、相川、吉見、武田久などが。
さて、上記の選出はあくまで私見ですが、こうして見ると、①投手の入れ替わりが多い、②青木の不出場、そして③松井秀が出場するかしないか、がポイントと言えるでしょう。
投手の出来不出来というのは、年によって本当に変わりますし、故障での長期離脱ということも多いので、開催時期が変わればだいぶ陣容が変わってくるものと思われます。
上記のラインナップで行った場合、基本的に第一先発は3人でまかなえること(実際は、ダルビッシュ、松坂、岩隈)、一方で球数制限があるため、第二先発が必要なことを考えると下記のような形が考えられます。
〔第一先発〕 岩隈 涌井 杉内
〔第二先発〕 田中将 岸 金子or石川
〔中継ぎ〕 山口 攝津 宮西 斎藤隆
〔抑え〕 藤川(or 田中将)
〔調子に応じて起用〕 能見
こうしてメンバーを見ると、実際のWBCメンバーからは見劣る印象もあり、松坂とダルビッシュがいない影響の大きさが感じられます。
一方の打線ですが、もしポイントゲッターとなる青木、そして数少ない長距離砲である村田が出られないとなると、打順、戦略を含め、大きな影響が出てくると思います。
もし、前述の野手陣15人で行った場合の予想オーダーは下記のように。
(右) イチロー
(二) 田中賢
(遊) 中 島
(指) 松井秀
(捕) 城 島
(一) 小笠原
(左) 内 川
(中) 福 留
(三) 片 岡
なお、実際の戦いでもそうだったように、上記はあくまでオーダーの一例なので、その時の調子により、稲葉、阿部、井端、亀井、鉄平といったあたりがスタメンを張ることも十分あるでしょう。
いずれにせよ、青木と村田がいないということで、3月のときのオーダーに比べると、ちょっと厚みが薄くなった印象はあります。
さらに、松井秀が不出場の意向を示すとなると、パワー面が大きくダウンします(その場合は稲葉が指名打者になると思われますが)。
と、あくまで仮定の話ですが、「もし今年の11月中旬にWBCを開催したら日本は優勝できたか」となると、ファンの予想もだいぶトーンダウンするのではないでしょうか。
その他にも、11月に開催された場合、今回のように日本シリーズを戦う監督がそのままWBCの指揮をとるとなると、当人の負担も大変でしょうし、出場選手発表をいつにするか(日本シリーズ後に発表するとなると、すでにシーズンを終えている選手は一旦オフ状態になってしまっているので、現実的にはペナント終了後ぐらいに発表せざるを得ない)などといった問題があります。また、シーズン後ならば中日の選手は出場するのかといったところも不透明です。
第3回WBC(2013年)は、今のところ、3月開催が予定されているようですが、アメリカ代表をはじめ、3月開催であることで不参加の選手も少なくないようですし(かといって11月ならば参加するかは微妙ではありますが)、まだ先のことなので、本決まりとは言えないでしょう。
今回の日本代表でも、3月開催ということで、例年より始動を早めたことが、故障、あるいはシーズンの成績降下につながってしまったと言われる選手もいます。
そう考えると、サッカーのワールドカップのように、各国のリーグを中断して開催するというのも一案でしょう(※)。
いずれにせよ、何が野球界にとってベスト、あるいはベターな選択肢なのか、MLBの押しつけではない形で、きちんとした議論を経ての開催時期決定を望みたいところです。
※’10.1.5訂正 : Jリーグは春秋制ですが、ヨーロッパのリーグは秋春制。よって、ワールドカップは、リーグ戦が終わってから開催する形に(しけたろうさんからのご指摘)。
◇ ◇ ◇
さて、このブログも来年で6年目を迎えます。
長谷川穂積選手の圧倒的な強さや、来季の横浜ベイスターズのことなど、年内に書ききれなかったこともあるのですが、それはまた来年に。
マイペースな更新頻度のブログですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
中継ぎ陣はシーズンオフはゆっくり休んでほしいですね。
サッカーのW杯は欧州のスケジュールではシーズンオフに行われています。(日本が例外的)
いずれにしろスケジュールは難しいですね。
来年もよろしくお願いします。
コメント、ありがとうございます。こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
中村は、長距離砲が少ないところを考えると確かに入れたいところですね。ただ、サード、ファーストを守らせるとなると守備力にかなり不安があること、また松井秀が出る場合、指名打者としても出番がほとんど無いことを考えて入れませんでした。もちろん第3回大会では主軸を打ってもらいたいバッターですが。
山崎武も、シーズン中の成績を考えると候補ではあるのですが、オフの体のケアを考えて、山崎選手自身が辞退するのではないかと思って入れませんでした。
開催時期についてですが、次の大会は「アメリカ等に本気の代表チームを結成させる」ことが大きなポイントだと思います。そのためには、MLB各球団を納得させるような開催時期・形式にすることが必要になってくるかもしれませんね。
サッカーの各国のリーグ、南米はあまり知らないのですが、確かに、ヨーロッパは8月~5月開催ですね。となると、WBCをW杯にならう形にするのなら、11月開催ということになるのでしょう。ただ、シーズンでかなり痛んでいる体のケアを考えて辞退する選手が少なからず出てくることも考えると、3月開催(あるいはリーグ戦を中断しての開催)と、どちらがいいかは意見が分かれるところではありますね。



























