セ・リーグ展望。
2005年 03月 31日
解説者の予想などでは、中日の評価が高いようですが、1チームが独走するようなペナントは正直つまりません。ここ10年(’95~04)のセ・リーグ優勝チームを見てみると、ヤクルト-巨人-ヤクルト-横浜-中日-巨人-ヤクルト-巨人-阪神-中日という顔ぶれですが、シーズン終盤まで競ったシーズンは、96年の巨人と中日ぐらいです。
もちろん、他のシーズンに関しても、優勝した選手・監督・コーチ、そして裏方の方たちにとっては、ゲーム差ほど楽なペナントではなかったとは思います。
ただ、ファンとしては、シーズンの最後までどこが優勝するかわからないペナントを見たいのが人情。「優勝したチームのファンだけが楽しめる」寂しいペナントではないシーズンを見せてほしいと思います。
ということで、パ・リーグと同じく、個人的に各チームに関しての展望をつらつらと書いてきたいと思います。
〔中日・ドラゴンズ〕
投手力・守備力・細かい野球が出来る点など、今年もスキがないように見えるが、よく見ると不安な部分もある。
ピッチャーは層が厚いといえば厚いが、メンバーを見ると3年連続で実績を残している投手は意外と少ない(山本・岩瀬・落合ぐらい)。もちろん、そうした投手もポテンシャルは高いのだが、もしこのあたりの投手(昨年大活躍の岡本や山井・ドミンゴ・小笠原、復活が期待される朝倉・野口、そして川上)が軒並み調子が悪いようだと、結構苦戦するかも。
あと、昨年の成績をそのまま継続できるかという部分では、荒木あたりも、今年は真価が問われる年になると思う。
とはいえ、「弱点が少ない」という部分で優勝には一番近いかも。球団としては、成績よりも、チームの順位がいいにもかかわらず観客動員が伸びないところが頭痛の種かも。
〔ヤクルト・スワローズ〕
毎年順位の予測が立てにくいチーム(パ・リーグだとロッテがそういうチームだが、ロッテの想定順位が2~6位なのに対して、ヤクルトのそれはもう少し上で1位~4位ぐらい)。
今年も、キャンプ前に川島・石川が開幕に間に合わないかと騒がれ、石川は間に合いそうだと思ったら、開幕投手候補のゴンザレスが怪我。また五十嵐がオープン戦終盤メッタ打ちをくらうなど、今年も投手陣の構想がなかなか読めない(今年は、藤井が調子がいいみたいだが、これもシーズンに入ってみないとわからない)。
ということで、投手陣の方は予想がつかないが、野手は青木・志田といったところが結構活躍しそう。特に、昨年イースタンで.372の打率(規定打席到達)を残した青木は期待大。志田とともに、ひとむかし前の飯田・真中のような活躍(あるいはそれ以上の働き)を見せれば、かなり中日に肉薄していくのではと思う。他に、昨年これまたイースタンで.345、本塁打10本の成績を残したユウイチにも期待。
〔読売・ジャイアンツ〕
毎年(強調)のように言われることだが、カギは投手陣。
久保・内海・林あたりが、シーズン通して投げられるようだと、だいぶ安定した戦いができると思うがどうなるか。また、シーズン直前になってトレードで獲得した、後藤光(西武)、伊達(日本ハム)あたりが、中継ぎである程度安定した働き(昨年の中村かそれ以上の)をできるかどうかというところも、地味にキーポイントだと思う。
あと、これは日本テレビをはじめとした放送局も含めて考えなければいけないことだと思うが、野球界(あるいはテレビ界)において、巨人というブランドの占める位置が低下した今、どうやって「巨人ならではの良さ」といったものをアピールしていけるか(それも押しつけではない)も重要になる一年だと思う。
〔阪神・タイガース〕
昨年に続いて、今後、Aクラスの常連チームになるのか、それともまたあの暗黒時代に逆戻りするかを左右しそうな1年。ちなみに、85年の優勝のときは翌年こそ3位だったが、翌々年に最下位になって、そこからあの暗黒時代が始まった。
野手のキーはやはり鳥谷。ファンの支持を必ずしも得られていないなかでの、レギュラーでのショート定着方針だと思うが、それを跳ね返すのは、やはり成績を残すことに尽きる(打撃だけでなく守備面でも)。
あとは、昨年、キンケードに固執したことで序盤のダッシュに失敗した感もある岡田監督が、スペンサー、そしてシーツといったところをどう起用していくのかもポイント。
金本・赤星・今岡(あと桧山も)など、計算できる選手がいる状態で、また昨年のような順位に終わるようだと、監督責任を追求する声も大きくなるのでは。
また今年は、交流戦で「阪神vsパ・リーグの球団」という新鮮な組み合わせも見られるが、特に「阪神vsソフトバンク」は盛り上がりそう。
〔広島東洋・カープ〕
やはりカギは、二遊間と投手陣。尾形・木村・東出の争いと見られている二遊間だが、守備力を考えるとかなり不安。
ここ何年かの広島は、ただでさえ層の薄い投手陣がなんとか踏ん張っていたものの、終盤、肝心な場面で内野のエラーが出て堰が切れたように失点を重ねる、という場面が多かっただけに、野手陣では、一にも二にもこの二遊間の守備がどれだけ安定するかがカギになると思う。
あと、開幕前になって石原が長期離脱を余儀なくされるのも大きな痛手。
倉・木村一の相当の奮起、投手陣では永川・長谷川あたりの大幅な復調がないと、相当厳しいシーズンになってしまうと思う。
〔横浜・ベイスターズ〕
投手陣は、土肥・セドリック・加藤といったところがオープン戦好投したことで、なんとか先発ローテが組めるかといった感じ。
野手陣は結構層が厚いが、セカンド種田・ショート石井という布陣になるとすると、守備範囲が不安な感も(理想はもっと若い選手が守ることだが、現実的に今年は厳しいか)。
今シーズン浮上できるかどうかは、ズバリ監督の采配。
あまり「監督の力によって、選手が…」といった論調は好きではないが、前監督の采配がひどすぎただけに、選手はあまり変わらなくても、監督が変わったことで順位が大きく変わることは十分に考えられると思う(ちなみに、昨年は打率はセ1位、本塁打2位、防御率3位)。
また、点数のとりかたの下手さの改善もポイント。ヒットが3本出ても1点もとれない(下手をすると4本でもとれないこともあった)攻撃面をいかに変えていくか(もちろん、ここにも監督の采配が影響してくるが)。
すっかり「走らないチーム」になってしまった走塁面も含めて、今まで足りなかったそういった部分(考え方を変えれば「伸びしろ」とも言える)を改善していくことが、上位進出のカギになると思う。
とざっと見てきましたが、横浜ファンとして期待するのは……ズバリ「Aクラス入り」です(^^)。



























