雑談
2009年 09月 05日
8回裏で2点ビハインドも、フィリップスがフォアボールで歩き、二死満塁のチャンスで栗原という最高の場面。テレビからも広島ファンの盛り上がりっぷりが伝わってきた。
この試合に限らず、最近はとみに広島ファンの熱さを感じる。
ビジターでも、神宮レフト側外野席はほぼ一杯だし、横スタのスタンドでも赤の勢いが目立つ。今、阪神ファンに応援で一番対抗できるのは広島ファンなのではないかとすら思う。
しかし、その広島ファンの希望を三球連続ストレートの空振り三振で切って取った藤川は「凄い」としか言いようがなかった。
●長い試合が多かった今日のプロ野球。そのなかでも一番最後までやっていた巨人vsヤクルト。小笠原の「万事休す」から一転の天井当て同点打には、「東京ドーム、もっと膨らませた方がいいんじゃないか」と本気で思ったが、なんといってもハイライトは12回表の「キャッチャー・木村拓也」。
巨人の試合を、巨人を応援する視点で見ることはほどんどないが、この場面だけは「できればこのイニングは無失点で抑えてほしい」と思った。結果として、豊田、藤田、野間口と3人の投手のボールを受け、見事ラストイニングを無失点に。
現在、37歳。広島時代から脇役的な存在ではあるが、今年はなんと1500試合出場達成(昨年は1000本安打も達成)。ある意味、スター選手の活躍とはまた別の「プロ野球の素晴らしさ」を体現してくれている選手の一人だと思う。
ここでクイズ。広島の前は日本ハムに在籍していた木村拓也ですが、日本ハムから広島にトレードになったときの交換選手は誰でしょう?(正解はこの記事の一番最後に)
●横浜ファンをやっていて「打線としての機能性をまったく感じられない」試合ばかり見せ続けられているこの2年。
「隣の芝は青く見える」ではないが、日本ハムの戦い方がうらやましくてしょうがない。
稲葉や田中賢はもとより、一見打撃が粗そうな高橋信、ある意味日本ハム打線の「つながり」の部分を象徴する存在である小谷野、こと打撃に関しては「雑」なイメージのあった金子誠までもが打線の1ピースとして見事に機能しているその攻撃には、横浜打線が見習うべき点が腐るほどあると思うのだが。
●先々週末は、初の都市対抗野球観戦。「日産自動車 vs JR東日本東北」「Honda vs 鷺宮製作所」の2試合を観た。
2試合通じて、知っている選手が長野(Honda)、西郷(Honda)、三木(鷺宮製作所・元巨人)ぐらいしかおらず、面白く見られるかちょっと不安だったが、両試合とも試合の流れを予測するのが楽しい好ゲームだった(日産vs JR東日本東北の試合は、スタンドの8割近くは埋まるほどの大入りだった)。
注目の長野は左中間ツーベース、セカンドへの内野安打、右中間へのスリーベースの4打数3安打と結果を残した(大会通じても首位打者)が、相手チームの投手のレベルを考えると、プロ野球で通用するかは何とも言えず。1試合観た感想としては、かなりの早打ち(1回表、三木との「巨人を去った男」と「巨人に入りたがっている男」対決もわずか1球で決着」)、広角に打てる技術はあるが、一方で粗さも併せ持つバッターという感じを受けた。
なお、一緒に行った巨人ファンの友だちとも話していたのだが、熱望する巨人に入団できたとしても、果たして守る場所はあるかというのが問題。この試合はライトを守っていたが、外野はもとより、ポジション全体を見渡してもほぼレギュラーが埋まっている状態の巨人。長野をライトにするために亀井をファーストにするというのもちょっと本末転倒な気がするし、これで高橋由が復帰してきたら事態はますます混沌とすることに。ラミレス、松本、亀井、鈴木尚、谷、長野、高橋由……。改めて巨人の層の厚さ(そしてバリエーションの多様さ)を感じざるを得ない。
●最後に1提案(といっても人の受け売りだが)。
クライマックスシリーズがあるがゆえに、盛り上がりを続けているとも言える今年のペナントシリーズ。消化試合を激減させる意味でも、自分はプレーオフ賛成派。
ただし、2ndステージのアドバンテージ導入にならい、できれば1stステージも2位チーム1勝アドバンテージの4戦制(3戦先勝)にしてほしいのだが。
〔長野、ピッチャー返し(結果はセカンドへの内野安打)〕
〔JR東日本東北の応援台に上っていたペンギン(これはピッチャー投球前の状態。自軍の投手がストライクをとると、客席側に顔を向け応援団と一緒にポーズ!)〕
(問題の正解:長富(1994年オフに交換トレード。時代を感じますねえ(^^))