開幕から1ヶ月経って…(昨年度下位チーム編)
2009年 05月 14日
(ちなみに、この2日間のプロ野球は、時間がなくてほぼ結果のみしか見ておらず)
〔ロッテ〕
◎川崎、荻野以外の、安定した日本人中継ぎ投手の出現
◎井口はチームにフィットする?
昨年と同様、投手陣で苦しんでいるロッテ。ポイントとして挙げた日本人中継ぎ投手(ストッパーの荻野+川崎以外)である程度の成績を残しているのは、現状、昨年と同様、伊藤ぐらいか。一時期、中郷もいた(といっても、あまりそのピッチングは見ていない)が、現在は二軍。シコースキーが防御率1.17とかなり安定しているからまだいいが、川崎が例年になく悪い(防御率8.10)こともあり、あと2人ぐらいは安心して任せられる中継ぎ投手がいないと、成績は安定していかないだろう。
もう一つのポイントとして挙げた井口はフィットしまくり。打撃3部門すべてパリーグBEST3(出塁率は1位)に入り、勝ち越し打ありサヨナラ弾ありと内容も申し分なし。「盗塁0」というところに足の状態の不安を感じはするが、猫の目打線のロッテ野手陣にあって、文字通りチームを牽引する存在に。西岡、大松といったところが成績が上がってきていない今季、このままシーズン通して活躍するようだと、完全にロッテの顔になるかも。あとは前述の足の状態含めて、フルシーズン出場できるだけのコンディションをキープできるか。
〔広島〕
◎新球場で外野手の守備力がカギに?昨年台頭の若手野手+くすぶり組をどう起用する?
◎石井琢朗は戦力となるか
4・5月のレギュラーは、天谷・赤松・嶋(ここ2週間はマクレーン)。ただし、それぞれ厳しいレギュラー争いを勝ち抜いてというのでないのが寂しいところ。天谷は最近打率を上げてきたが、赤松、嶋はそれぞれ2割台前半、1割台と低空飛行中。マクレーンが低打率にあえぐ打線の起爆剤となるかは疑問だが、「他の選手も打ってないからレギュラーでいられる」状態が続くのはチームとしてもマイナス。守備での貢献度を考えると打率以上の貢献度はあるかもしれないが、開幕前はともすると外野手過剰と思っていたので、この状況はあまり予想していなかった。前田智の復帰がいつになるかはわからないが、このままのチーム状態であれば、昨季のように代打に甘んじんるのではなく、全然レギュラー復帰できるのではと思えるほど。もしかすると、シーズン中盤頃には、岩本あたりにもチャンスが出てくるのでは。
石井琢はスタメン出場も多く、予想外にチームの一パーツとなっている感じ。ただ厳しいことを言えば、それも広島野手陣が全体的にあまりに打てなさすぎるが故ともいえ、39歳のベテランが2割3分台の打率でスタメンを張れているようでは、Aクラスに留まることは難しいだろう。なお、今季すでに盗塁2を記録しているのは、ちょっと嬉しい(^^)(昨年はシーズン通してわずか1盗塁)。
〔楽天〕
◎抑え投手
◎中村紀、野村節で再覚醒する?
抑えについては、岩隈降板後に、後を受けた投手達が打ち込まれるなど、開幕前の心配通りの状況(川岸の早期離脱も痛い)。チームの最重点課題であることは間違いないが、二軍にもこれといった抑え候補はおらず、他チームからトレードで獲得しない限り、「日替わり魔神」(魔神になれるかはそのときの調子次第だが)での戦いを強いられそう。野村監督の本音とすれば、田中を抑えにしたい心境だろうが、いろんな意味でさすがにそれはできないだろうし…(もしシーズン終盤、優勝を争っているような状況にもなれば「ストッパー・田中」の可能性もあるかもしれないが)。
中村紀の打率.264、本塁打1、得点圏打率.318という数字は、まあ合格ラインギリギリといったところ。チーム唯一の全試合出場という部分を見れば、井口ほどではないにせよ、チームにフィットしているといえるだろうか。欲を言えば、もう少し豪快なホームランも見たいところだが、「打線のつながりを考えて、今年は中村自身が本塁打抑えめ仕様にしている」と考えるのは、ちょっと考えすぎ?
と、最近寝不足のため、3チーム書いたところで今日は終了します。
ヤクルト、ソフトバンク、横浜は次回に。
ベイスターズ、明日は久々の巨人戦連勝を期待(そして、締まった試合を)。