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横浜ストッパー史

今シーズン、5位ヤクルトから19ゲーム差の最下位(勝率.338)に終わった横浜ベイスターズ
これだけぶっちりぎの「ビリっけつ」に終わったわけなので、その要因を挙げればキリがありません。
打率、本塁打数がさほど悪くない割に得点をとれない打線の非効率さ。リーグ最少の四死球数(363、トップは阪神の506)。一番走らなかった頃の巨人よりも走っていない盗塁数の少なさ(今年も12球団最少の37)…などなど。
しかし何と言っても、これだけの惨状を招いたのは、防御率4.74に終わった投手陣の弱さでしょう(ちなみに、防御率5位の広島とも約1点の差)。

先日のドラフトではあまり投手にこだわった指名をせず、選手レベルでは11月末現在、オリックスを戦力外通告になった加藤投手を獲った以外はこれといった投手獲得策も講じていない横浜球団ですが、シーズン中、今季の補強策失敗への反省の弁もあったわけなので、来季のキャンプインまでに、さぞ素晴らしい投手獲得策を見せてくれるだろうと期待しています。

さて、皮肉はここまでにして、今季の横浜投手陣は「先発」「中継ぎ」「左の中継ぎ」「セットアッパー」「抑え」とどのポジションをとっても、ひどい状況でした(及第点以上の成績を残したのは石井裕投手と横山投手ぐらいではないでしょうか)。
そのなかでも、クルーン投手の抜けた影響がもろに出た「抑え投手」の不在問題は、投手のラインアップ全体にも悪影響を及ぼした感があります。
少し時代をさかのぼってみると、横浜の場合、長年佐々木投手という「絶対的守護神」がいたことで、他チームに比べて「抑え」の問題で悩むシーズンは少なかったように思います。
しかし、佐々木選手が99年の後半から抜け、その後の10年間は抑え問題に悩まされるシーズンも増えました。

ということで、この20年間の横浜(大洋)のストッパー状況を振り返ってみたいと思います(「元祖ひげ魔神」(?)こと斉藤明夫投手以降の陣容)。

1988年  中 山  10勝6敗24S 2.28 (70試合) ◎ 〔4位〕
1989年  中 山  1勝10敗17S 4.10 (45試合) × 〔6位〕
1990年  遠 藤  6勝6敗21S 2.17 (45試合) ◎ 〔3位〕
1991年  遠 藤  2勝2敗7S 5.76 (19試合) × 
        佐々木  6勝9敗17S 2.00 (58試合) ○ 〔5位〕
1992年  佐々木  12勝6敗21S 2.46 (53試合) ◎ 〔5位〕
1993年  佐々木  3勝6敗20S 3.27 (38試合) △ 〔5位〕
1994年  盛 田  8勝4敗16S 2.48 (46試合) ◎ 〔6位〕※4位と1ゲーム差
        佐々木  3勝1敗10S 2.15 (31試合) ◎ 
1995年  佐々木  7勝2敗32S 1.75 (47試合) ◎ 〔4位〕
1996年  佐々木  4勝3敗25S 2.90 (39試合) ○ 〔5位〕
1997年  佐々木  3勝38S   0.90 (49試合) ◎ 〔2位〕
1998年  佐々木  1勝1敗45S 0.64 (51試合) ◎ 〔優勝〕
1999年  佐々木  1勝1敗19S 1.93 (23試合) ○ 〔3位〕
        森 中  6勝2敗2S 2.16 (41試合) - 
2000年  木 塚  7勝3敗18S 2.89 (46試合) ○ 〔3位〕
        福 盛  6勝6敗10S 3.58 (40試合) △ 
2001年  斎藤隆  7勝1敗27S 1.67 (50試合) ◎ 〔3位〕
2002年  斎藤隆  1勝2敗20S 2.45 (39試合) ◎ 〔6位〕
2003年  ホワイトサイド 2敗2S 7.30 (13試合) × 
        デニー  1勝8敗7S 4.40 (52試合) × 〔6位〕
        加 藤  4勝2敗5S 2.77 (44試合) - 
         ギャラード  1敗8S 2.19 (13試合) -
2004年  佐々木  1勝2敗19S 3.18 (25試合) △ 〔6位〕
        門 倉  4勝8敗10S 4.60 (42試合) -  
2005年  佐々木    3敗4S  9.00 (9試合) × 
        クルーン 3勝2敗26S 2.70 (55試合) ◎ 〔3位〕
2006年  クルーン 2勝5敗27S 3.00 (47試合) ○ 〔6位〕
2007年  クルーン 3勝1敗31S 2.76 (43試合) ◎ 〔4位〕
2008年  ヒューズ 1勝1敗1S 4.91 (21試合) × 〔6位〕
        寺 原  3勝9敗22S 3.30 (41試合) △

 (成績は先発・中継ぎ登板も含む、◎○△×は個人的評価、-は未評価、〔 〕はチーム順位)

ということで、ざっと挙げてみましたが、大まかな流れとして、中山(88・89)→ 遠藤(90)→ 佐々木(91・92・93・94・95・96・97・98・99〔※94前半は盛田、99は前半戦まで〕)→ 木塚(00)→ 斎藤隆(01・02)→ <迷走期>(03・04)→ クルーン(05・06・07)→ <再び迷走期>(08・09?)という感じです。

こうして見ると、いかに佐々木投手がドンと控えていた時期が長かったかがわかります(惜しむらくは、この間、優勝に結びついたのが98年だけだった…)。
佐々木投手移籍後は、一度、斎藤隆投手に落ち着きかけますが、斎藤投手が再び先発に戻り、新外国人のホワイトサイド投手を抑えにしようとした2003年は全く当てがはずれ(後藤選手にサヨナラホームラン打たれた試合は球場で観戦していた…)、シーズン中盤まで迷走状態(移籍期限ギリギリでギャラード投手を獲ってなんとか体裁を保つ)。

今季の状態は、この2003年に似ていました。ストッパーとして当てにしていたヒューズ投手がこれまた誤算。急遽、寺原投手がストッパーにまわりましたが、150km超のボールを投げ込むも制球が甘いことで痛打される場面を度々見ていると、やはり先発の方が適性があるように思いました。
実際、来季は再び先発に戻るようですが、じゃあ誰が抑えをやるんだ?ということに。

現時点では、新しく獲得する外国人投手に、その期待をせざるを得ないのかもしれませんが、それだと今季の開幕時とまったく一緒。横浜の現在の外国人投手獲得能力を考えると、外国人ストッパー成功の可能性はほとんど無いといっても言い過ぎではありません。
さらには、最近、外国人選手がいい成績を挙げるとすぐに「代理人による年俸吊り上げ→よりいい条件を出せる球団に移籍」という流れが出来つつあることを考えると、できればストッパーは日本人投手にしたいところです。
適性ということを考えると、現状では、牛田投手、吉原投手ということになってくるのでしょうが、今年のピッチングを見ていると、まだストッパーを任せるには危険性は高く……。

やはり、素晴らしい戦力獲得構想をお持ちであろう横浜ベイスターズのフロントに、強力なストッパー候補を獲ってきてもらうしかありませんね(^^)(あとは、ソフトバンクから移籍してきた杉本投手コーチが、どの程度、横浜の投手陣の能力を引き上げてくれるかでしょうか)。
by momiageyokohama | 2008-11-25 02:39 | 横浜ベイスターズ | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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