炎天下の熱戦(?)
2007年 09月 19日
カードは、日本ハム-グッドウィル(西武)。
当日は、横スタで横浜の試合もあったのですが、「近いところから野球を見たいなあ」と思い、二軍戦を観戦することにしました。
当日は30度を超える暑さ。帽子をかぶって観戦しましたが、さすがに真夏日のデーゲーム観戦はキツかったです(^^)。
なお、この日は、青汁で有名な八名信夫さん(元東映の投手)がゲストで来ていました。ファンからのサインの要望に丁寧に応じていましたが、さすがに元プロ野球選手だけあって大きかったですね(オレンジ色のベストもなかなか格好よく着こなしていました)。
さて、試合の方ですが、先発投手は、日ハムが星野投手、そして西武が河原投手。
まずは、河原投手がどんなピッチングをするかというところに注目しようと思っていたのですが、なんと先頭打者の打球を足に受けて、そのまま降板……。
この時点で試合展開が荒れそうな匂いがプンプンとしていましたが、案の定、試合は打撃戦になり、
(日本ハム) 星野-歌藤-萩原-糸数-伊藤
(グッドウィル) 河原-藤原-田中-田沢-東-石井貴-松川-山本歩
と、両チーム計13人のピッチャーが投げました。
なお、野手陣は、グッドウィルが3番~6番に、大島・高山・石井義・貝塚選手と一軍経験者を並べていたのに対し(石井義選手はついこの間まで一軍で出ていたのでちょっとびっくりした)、日ハムは、今季一軍デビューも果たした陽選手(1番)、昨年は一軍のファーストを守ることも多かった小田選手(3番)、甲子園優勝で脚光を浴びた鵜久森選手(8番)を除くと、一般的には知名度がない選手が並んでいました。
前述した投手陣も含めて、初見の選手が多かったのですが、以下に簡単に見た感想を(数字は背番号)。
〔グッドウィル〕
(大﨑 選手)
この日の野手陣で一番目立っていた選手。背格好は真中選手を少しスリムにした感じ(左打ちの外野手)。なんと2打席連続弾を含む6打数5安打。スリーボールからピッチャーがストライクを取りに来たボールを完璧にとらえた本塁打あり、左投手のカーブをうまく拾ってのライト線ツーベースあり、三遊間に確実に流してのヒットあり、と強烈な印象を残した。唯一凡退した左飛も、内角に入ってきた初球の難しい変化球をある程度バットでとらえた当たり。ここまでの通算打率は.268なので、この日たまたま調子が良かったのかもしれないが、層の厚い西武外野陣にも、来季あたり食い込んできそうなほどインパクトのある活躍だった。ちなみに大学出のルーキー。
(大島 選手)
一軍経験者ということで期待して見ていたが、ほとんど印象の残らない打撃内容だった(6の0)。ここまでの成績も.275、5本塁打(ファームで)と、物足りない数字。
(高山 選手)
センター方向へ風が吹いていたということもあるが、センター横への2発を含む4安打。ただ、この選手も大島選手と同じく、「いい加減ファームにとどまっている選手じゃないよなあ」という印象。
(藤原 投手)
かなり大柄な選手(名鑑を見たら195cmだった)。フォームは腕がちょっと遅れてくる感じ。素人目だが、見るからに肩を痛めそうなフォーム? カーブに特徴あり。
(田中 投手)
振りかぶりが河原投手っぽかった。
(田沢 投手)
全体的にコントロールはよくないが、カーブのキレが結構あり、バッターが腰を引く場面も何度か。2イニングで4奪三振(ただし被安打2、2四死球)。
(東 投手)
久々に見た(元横浜の選手なので)が、昔に比べ腕の位置が上がった感が。フォームのぎくしゃく感も消え、この日登板したグッドウィル投手陣の中では唯一安定した内容。ただ、今季の成績を見ると4.47とあまりいい数字ではないんですね。
〔日本ハム〕
(陽 選手)
この日は5打数3安打。といっても、今年はすでに一軍でのスタメン出場もしているだけに、相手投手陣のメンツを考えると当然といえば当然? なお、陽選手を見て思うのは「華のある選手」だということ。赤いリストバンドをしていても、それが嫌みにならず見事に絵になるというのは、持って生まれたものなのでしょうか。再来年あたりは、札幌でフルシーズン、バリバリ活躍している姿が見たいですね。
(小田 選手)
実績は一軍クラス。この日も、チャンスで的確にボールをとらえセンター前にタイムリーを放つなど、他の選手と比べて1つ力が抜きんでていた印象。野手陣の控えの層が薄い日本ハムなので、ポストシーズンで貴重な一軍の戦力となれるか。
(ジョーンズ 選手)
シーズン途中で獲得した外国人選手。4の0、3三振1併殺と、見事に試合進行係になってしまっていた(エラーも1つあり)。変化球を投げておけば100%空振りという姿を見ると、最昇格の確率は限りなく低い感じ。
(鵜久森 選手)
この日は、ジョーンズ選手と同じく、変化球さえ投げておけば打ち取れるバッターになっていた。ここまでの打率は.273と、昨年・一昨年に比べればだいぶ上がっているが、77三振はやはり多すぎる気が。
(歌藤 投手、萩原 投手)
2人ともオリックスからの移籍組だが、歌藤投手はバッターにボールを拾われまくり、萩原投手は見た目にも「速い」とわかる速球ながら、高山選手にバックスクリーンに運ばれるなど、一軍で起用するにはだいぶ心許ない内容。安定した成績を残している一軍投手陣に割って入るには、現状の内容ではかなり厳しいか?(歌藤投手の場合は、左の中継ぎが少ないというチーム事情からの一軍起用があるかもしれませんが)
以上、ざっと目についた選手を挙げてみましたが、試合の方は、最後大変な展開になりました。
この試合は打撃戦ではあったものの、中盤以降はグッドウィルの方が優勢。2回と6回を除いて毎回得点。9回表を終わった時点で14-5と、誰が見ても西武大勝のはずだったのですが……・。
9回裏に出てきた7番手の松川投手が大乱調。まったくといっていいほどストライクが入らず、4四球、被安打2で1アウトもとれず降板。さらには、急遽(←おそらく)登板した山本投手も打たれ、あれよあれよという間に点差が詰まり……。
誰も予測していなかった展開に、最後の方はスタンド全体が大盛り上がり(^^)。自分もまるで自分が打席にいるかのような気持ちで見ていて、一球一球に「おお~っ」と声を出しながら見ていました。
結局最後は、日本ハムが1点差まで詰め寄るも、あと一歩届かなかったのですが、思いもかけない大接戦に、野球の面白さをたっぷり味わえた観戦でした。
ちなみに、得点経過は下記のとおり。
グッドウィル 101 310 413 14
日本ハム 022 001 008 13
(詳細はこちら)
なお、鎌ヶ谷球場は、二軍の中ではかなり立派な野球場です。交通のアクセスがちょっと悪いですが、ファンサービスなども充実しており、「ちょっと野球が見たいなあ」という方にはおすすめの球場です(ちなみに、この日は鎌ヶ谷球場としては初めて3日連続で1000人以上のお客さんが入ったそうです)。