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2015年 12球団レビュー(パ・リーグ編)

2015年もあとわずか。
今年のブログ納めです(^^)。

ここ2ヶ月、ブログを書く時間がなかなかとれず。
取り溜めしていた、CS「プロ野球ニュース」も昨日ようやく見終えました。

で、毎年、いろいろな形で振り返りをしている、プロ野球シーズン。
今年は開幕前、毎年順位予想が当たらない反省をふまえて、チーム力を数値化しての戦力予想をしてみましたが、蓋を開けてみれば、今年も予想が大きく外れる結果に。
その反省をしようかとも思いましたが、ちょっと数値化振り返りに時間がかかりそうなので、今年は、各球団についてのレビュー、という形で振り返りたいと思います。
まずはパ・リーグ編。


【福岡ソフトバンク】 90勝49敗4分 .647 1位

ペナントも、そしてポストシリーズも、とにかく強かったソフトバンク。打・投・守・走、どのカテゴリーにおいても、高レベルの戦いを続け、ペナントでは2位の日本ハムに12ゲーム差。また、ハイレベルのレギュラー争いということもあり、選手一人一人の意識が高かったことも、今回の圧勝の要因となったのでは。
就任1年目の工藤監督も、各選手とこまめにコミュニケーションをとっている様子が窺えた。監督になっても、選手を「君」づけで呼ぶことには驚かされたが、サファテを除き中継ぎ陣の登板数を60試合に抑える、怪我人は完全に治るまで起用しないなど、独自の起用論も垣間見えた。
来季、他球団がつけこむ隙があるとしたら、本当の意味でのエースがいない先発陣か。
それでも、控え陣に、将来の活躍が期待される若手野手陣(上林・高田・猪本ら)も控えるなど、選手層は厚い。本格的な黄金時代の幕開けとなるか。


【北海道日本ハム】 79勝62敗2分 .560 2位

首位ソフトバンクには遠く及ばず、3位以降には大差と、ちょっと目標の見えにくいシーズンとなった。大谷は、完全にリーグを代表する投手に。来季、どこまで打者としての役割を挟み込むことになるか。
西川に少し伸び悩みの兆候が見られたが、近藤、中島卓が、完全にレギュラーに。2015年でいうと、岡以外、生え抜きの内・外野手陣すべてが高校出身の選手というところに、育成方針の徹底ぶりが垣間見える。その若手では、ルーキーの淺間が鮮烈な印象を残した。岡も、打率こそ低かったものの、18盗塁を記録するなど、存在感は見せた。
「投」の方では、上沢・中村勝・浦野ら、伸びてほしい若手投手が、期待を裏切った形に。
栗山監督も来季で5年目。吉井投手コーチも復帰し、来季はソフトバンクに追いすがることはできるか。


【千葉ロッテ】 73勝69敗1分 .514 3位

チーム打率はリーグ4位。本塁打数はリーグ最少。チーム防御率もリーグ5位。
それでも今年も、Aクラス争いのなかに入り、最終的に3位を勝ち取った。
これも、伊東監督の選手のやりくりの巧さによるものと言えるだろうか。各選手の成績を見ても、中継ぎの主力である益田・松永がともに防御率3点台後半。打率3割超えも清田のみと、多くの選手が満足の行く成績を残したとは言えないが、シーズン終盤での、伊志嶺・福浦・藤岡の起用法などに、その巧さが垣間見られた。
ただ、2016年は、クルーズ、今江と、内野手のレギュラー2人が抜ける。今季、100試合の出場を果たしたルーキー中村も、まだまだ本当の意味でのレギュラーの力を持っているとはいえないだけに、この厳しい状況を、どう切り抜けるか。
また、立地条件的なハンデがあるとはいえ、12球団中最下位が続いている(3年連続)となっている観客動員数のアップも、チームとしての課題。


【埼玉西武】 69勝69敗5分 .500 4位

今年もよくホームランを打った。秋山というニューヒーローも生まれた。
しかし、三振はリーグ断トツのワースト。失策数もリーグワーストだった。そして、ストッパー高橋朋の崩れとともに始まった7月中旬からの13連敗。その大連敗の前も、1つの勝ち星を挟んで負け続けており、7月10日からの18試合で、1勝17敗というのはあまりに痛すぎた。
守備面では、今年もショートが固定できず。しかも主に守った5人の選手で計25失策というのは多すぎる数字。
岸・牧田・菊池・十亀・野上と名前だけ見るとそろっているように感じる先発投手陣も、規定投球回に到達したのは十亀のみ。特に、牧田のボールのキレが明らかに落ちているのが心配。
2年連続Bクラスというのは、1981年以来、34年ぶり(当時は西武球団設立時にあたり、監督は根本監督)。黄金時代後も、ある程度守ってきた「強い西武」というイメージも崩れつつある。
もう一度、優勝争いに食い込むチームになるには、打線が文字どおり「線」になること。そして、ブルペン陣の再整備が必須だろう。


【オリックス】 61勝80敗2分 .433 5位

シーズンオフの大量選手獲得を目の当たりにし、開幕前は誰もが優勝争いをするものだと思っていた。60人超の野球評論家のうち、オリックスをBクラスに予想したのは一人のみ、というところにも、その評価の高さが見てとれる。
自分も間違いなく優勝争いするものだと思っていた。確かに、ブランコ、中島といったところは、名前ほど活躍できない可能性もあり。ただ、小谷野は、チームを陰で支える役割ができる選手だし、2014年、2位になったとはいえ、本来の力からすると活躍できなかった選手も多数おり、そうした選手たちの活躍による底上げもある。何より、森脇監督が、新戦力と既存の戦力をうまく融合させた采配・起用をすると思っていた。
しかし、蓋を開けてみると、ここまで負けるかというほどの厳しい状況。開幕から4月15日までで挙げた勝利は、わずか2(2勝14敗1分け)。その後も、4月下旬の5連勝を除けば負け続け、6月2日には、指揮官が交代することとなった。
この低迷の要因を探るとなると、やはり「チームのバランス」と「怪我」か。怪我という点では、エース金子、そして2014年、盤石の働きを見せた救援陣(比嘉・佐藤達・平野・岸田ら)が軒並み怪我、そして調子を崩したことが大きかった。
チームのバランスとしては、やはり打てない・守れない中島をレギュラーで使ったことによるマイナスは否めなかった。糸井の怪我による不調も大きく、いざシーズンに入ってみて、シーズン前はほとんど名前の挙がることのなかったカラバイヨ、そして7位指名のルーキー西野に頼ることになるとは誰が想像しただろうか。
来季は、福良監督が、最初から指揮をとる形に。選手からの人望は厚いようだが、インタビューでの不愛想な(ように見える)対応は、さすがに改善してほしいところ。また、二軍監督には田口壮が就任するということで、育成からのチーム力アップという形にうまくシフトチェンジすることができるか。


【東北楽天】 57勝83敗3分 .407 6位

これといった見どころもなく終わってしまった2015年シーズン。就任時には、ファンからの反発の声が多かった大久保監督だったが、オーナーと現場との板挟みにより、1年で辞任するというのは、正直、想定外だった。三木谷オーナーは、Jリーグのヴィッセル神戸でも、過度な現場介入により、チームをJ2に落とした責任者という指摘をされることもあった。オーナーとしての本質的なスタンスは変わらないであろうから、今後も、この問題は多かれ少なかれ、続くことになるだろう。星野氏が、どこまで現場への防波堤となれるか、というところだが、立花球団社長以下、現場の球団スタッフの苦労も大変なことと思われる。
さて、グラウンドの話に戻ると、今年も外国人野手の“はずれ”に泣かされた年となった。優勝年の、アンドリュー・ジョーンズ、マギーは例外として、ことごとく外している、外国人野手の獲得能力については、本当に改善策を考えるべきだと思う。
その他、主力野手の怪我人続出も目立った年となった。そのなかでは、野手では、ルーキーの福田・伊東が少し爪痕を。投手では、戸村がようやく主力投手に、また釜田が復帰登板を果たしたあたりが、数少ない明るい光か。
来季は、過去に指揮をとった2チームでは、二度とも優勝を経験している梨田監督が就任。梨田監督がチームを立て直すのが先か。それとも、オーナーのはやる心が爆発するのが先か。できれば、前者であってほしい。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

ということで、今回はここまで。
セ・リーグ編は、年またぎで、2016年に書くことにします。

本年も、訪問いただき、ありがとうございました。
来年も、また拙ブログをよろしくお願い致します。


by momiageyokohama | 2015-12-31 15:01 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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