横浜DeNAベイスターズ プチCheck
2015年 03月 08日
この土日は、予定していたことが雨で流れたため、日本ハムvs 横浜DeNAのオープン戦2連戦を観ることができました(来週は土日も含めて、あまり試合をチェックできそうにないので、DeNAの試合をしっかり見られた貴重な機会に)。
ということで、対戦相手の日本ハムがまだチームとしては調子が出ていないという状況ではありましたが、この2試合で感じたことを。
〔投手/先発〕
この2試合で投げた先発ローテ有力候補は、三浦、久保、山口。
三浦は初回こそ1失点を喫したものの、その後は制球もよく、5回を1失点と、この時期にしては順調過ぎるぐらい順調な内容。
ただ、三浦の場合は、ボールの勢い的に、5球投げて4球がコースに決まっても、最後の1球のコントロールが甘いと、致命的な一打を喰らってしまう可能性があり。本人も試合後にコメントしていたように、勝負球をいかに力みなく投げられるかというところが今後に向けての修正点か。
一方、2試合目に先発した山口は、序盤、ツーシームが非常にいいところに決まっており、こちらも安心して見られるレベル。3失点を喫した場面も、オープン戦ならではというべきか、中田翔にストレート1本で勝負しに行ってのヒット→バルディリスのエラーからの失点なので、そこまで心配する必要はないかと。
ただ、ランナーを出すと途端に間合いが長くなるところは、見ている側からすると改善してほしい部分。
なお、久保は調整的な意味合いか、1イニングのみの投球。次回の登板からイニングを増やしていく形でしょう。
〔投手/抑え・中継ぎ〕
三上が右肘の張りということで、開幕に間に合うか黄色信号のなか、国吉、エレラという、セットアッパー・ストッパー候補が登板。
エレラは、確かに球の速さはあり。コントロールもそう悪くはない。ただ、8・9回を任せられる投手かどうかは、まだ実戦を何試合か投げてみないと、何とも言えないところ。なお、中継でも指摘されていたが、クイックはあまり速くなかった。
国吉は、先日見た阪神との練習試合ほど悪くはなかったが、ストレート、変化球ともやはり制球は良くはない。結果的に無失点に抑えただけで、実際のシーズン、安心して終盤のイニングを任せられるレベルではまだ無い。とはいえ、他にセットアッパー・ストッパー候補もいないという状況下、なんとかもう一段高いレベルでのピッチングを見せてほしいところだが。
また、昨年、DeNA投手陣のMVPといってもいい働きを見せた林は、安定した投球。チームのブルペン状況を考えると、今年も、さまざまな場面で投げてもらうことになりそう。
昨年は中盤以降、ほぼ右打ちの外国人野手へのワンポイント投手となった加賀は、今回の登板でも、近藤、西川にヒットを打たれ、左バッター対策に課題が。最後、田中賢を内角低めのスライダーでハーフスイングの三振にとりはしたが、あくまで田中のカットし損ねであり、打ち取るパターンとしてはレアケース。三上の故障原因がシュートという報道があったが、本当にシュート(あるいはシンカー)が必要なのはこの投手なのだが。
東野は、2試合の連投で、各1イニングを投げる。1試合目は無失点ではあったが、四球を連発する内容。2試合目も三者凡退ではあったが、まだまだ安心して見られる内容では無し。ただ、先発が早い回でマウンドを降りたり、チームが1~3点ビハインドのときに投げる投手というのは重要でもあり、そのあたりを任せられるぐらいまでのラインにまで上がってくれれば。その他では、2年ぶりの一軍登板をめざす小林(寛)が1イニングを無失点のピッチング。
〔野手/捕手〕
1試合目は高城。2試合目は黒羽根がスタメンマスク。
高城のバッティングは、まだ相変わらず(今季も、打率1割5分も怪しい)。ただ、肩では見せた。
〔野手/内野〕
1試合目はセンター、2試合目はセカンドで、共に「1番」でスタメン出場した石川だったが、2試合とも3の0。
1試合目は、初回、制球に苦しむ先発・上沢に対し、全部、高めのボール球に手を出して空振り三振。
2試合目は、メンドーサの、内角とはいえ完全にストライクのボールに手が出ず、見逃し三振。
2試合とも途中交代となったが、一番打者の役割を果たすどころか、完全に打線の勢いを消すだけの存在に。
足の速い選手に対して、何でもかんでも「バットを短く持つべき」という論調は好きではないが、2ストライクをとられているにもかかわらず、完全にストライクの内角速球に手が出ないのを見ると、さすがに「いい加減、バットを短く持ったら…」と言いたくなる。
一方、その石川とセカンドを争う山下幸も、1試合目で2三振を喫するなど、あまり打てる気配は無し。どんなに楽観的に見積もっても、今のままでは、シーズン2割5分以上打てるようには見えず。
この状況が続くようならば、山崎憲、柳田のセカンド起用(あるいは、現在二軍の内村、宮崎)も考える必要があるのでは。
一方、ブランコの抜けた状況下、重要なポジションともいえるロペスは、シュアなバッティングぶり。特に2試合目、初回の1死一・三塁のチャンスの場面で、「引っ張って返してやろう」というのではなく、広角に打つことでランナーを返そうという意図が見えた(結果は左中間へのヒット)打撃には、シーズンへの期待感が増した(同じような場面で、やや引っ張りに入っていたバルディリスには、少し真似てほしいところ)。
なお、山下幸と同じく、ルーキーながら抜擢をされているショート・倉本は、あまり目立った場面は無し。
〔野手/外野〕
筒香が日本代表への合流を考え、欠場したこともあり、センターのポジションを争う選手が、センター・レフトで交代で出場。
1試合目、スタメン出場となった2年目・関根は、3打席目までノーヒットだったが、最終打席、クロッタの速球を引っ張り切って、右中間への決勝三塁打。
昨年も、二軍で規定打席に到達しての.271・6本塁打と、ルーキーにありがちな非力さはほとんど感じさせなかった選手だけに、さらなる活躍の期待も。今後に向けては、守備での状況判断(右中間の当たりを三塁打にせずツーベースで止めるといった守備)が修正ポイントか。
同じく、外野のポジションを争う、桑原、松本も、それぞれ守備、打撃で持ち味を見せる。荒波、乙坂といったあたりも含め、シーズンに入っても、激しいポジション争いが繰り広げられそう(桑原の送球に問題がないようだったら、もう一度、桑原を内野に戻してほしいぐらいだが)。
なお、梶谷は、ヒットを打った場面も、打ち取られた場面も、梶谷らしいバッティング。
また、下園が、地味に「5番・指名打者」で出場し、2試合目は、犠飛、タイムリーヒットで2打点と、地味に(^^)活躍。
と、試合を見て感じたことを挙げてみました。
再来週になりますが、西武とのオープン戦を見に行く予定なので、またそこで感じたことをアップできればと思います。