2015年のプロ野球とボクシング
2015年 01月 06日
訪問していただいている方々、今年もよろしくお願い致します。
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2015年のNPBは、混戦の様相。
今年は例年と違い、現時点では、オフの補強のインパクト度で、広島・オリックスを優勝候補に挙げる人が一番多いのではないでしょうか。
いずれにしても、ペナントが混戦になるのは、盛り上がりの為には歓迎すべきこと。
順位だけでなく、両リーグのMVPを予想するのも、今年は難しそうですね。
そんななか、DeNAはというと、ブランコ・金城が抜け、選手の獲得はロペス・岡島・東野、そしてルーキーの山﨑康、倉本らといったところ。
正直、チームの弱点である「セットアッパー・ストッパー」「キャッチャー」「二遊間の守備」へのテコ入れができたとは言い難い、今オフの状況。
外国人野手が3人いる関係(グリエル弟も入れると4人)で、リリーフ陣への外国人投手補強ができないのも痛く、個人的には、ヤクルト・中日の出来によっては最下位もあり得るという危機感があります。
そうしたなか、新戦力では山﨑康・倉本・東野、また現在いる選手たちでは黒羽根・高城・石川・荒波・白崎といったところがキーになると思っていますが、昨年の67勝75敗2分けという数字から、どう上積みを見せてくれるのか。その「戦う姿」に期待したいところです。
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一方、ボクシングは、何と言っても、昨年末の、井上尚弥の、オマール・ナルバエス 2R KOが衝撃的でした。
その他の世界戦も(さらに、12月に観に行った荒川vs加藤のトリプルメインetcも)、書く時間が作れたら触れたいのですが、今回は井上尚弥のことのみ触れたいと思います。
あの衝撃の一戦から少し時間が経ち、思ったことが3つ。
1. ボクサーにとっての適正階級とは
2. ボクサーは、その生き様を知ってもらわないと、一般の人の心には届かない
3. ボクサーのスター選手の取り上げ方
1は、今回、2階級上げたことで、別人のような強さを見せた(もともとも強い選手ではありましたが)姿を目の当たりにして、改めて考えさせられました(長く防衛を続けている、山中、内山、西岡あたりは、そこまで減量に苦しんでいるといった話は聞きませんし) 。
2は、これだけ強い戦いぶりを見せた井上ですが、普段ボクシングを見ない人の心にはどれだけ残ったか。それこそ昔の世界戦だと、1時間の試合の前に、20~30分ぐらい、その選手を紹介するVTRを流したりしていました。ボクシングというのは、他のスポーツ以上に、感情移入してもらうことも大切なスポーツ。そう考えると、もう少し事前に井上尚弥の人となりを知ってもらえたら、もっと多くの人の心に、その戦い様が届いたのではないかと感じました(正月にやっていた、ロバート・山本のデビュー戦番組を見て、余計にそう感じた)。
※なお、井上vsナルバエス戦の視聴率は、7.6%(裏番組は、「さんま御殿」「アメトーーク!」のSP、「レコード大賞」等があった)
3は、以前もこのブログで書きましたが、「試合と試合の間隔が長い」「1ボクサー1テレビ局体制」「対戦相手のことがほとんどわからない」といった、一般へアピールするに際してのウィークポイントを、どうクリアしていくか。
もっともっと井上尚弥という選手を多くの人に知ってもらいたいだけに、何かいい案はないだろうか、と思案してしまいます。
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いずれにしても、今年も、野球界もボクシング界も(もちろん、スポーツ界全般においても)、心が震える戦いが見たいですね。
追記:
サッカーに関しても、昨年末あたりに書こうと思ったのですが、時間が無く。
個人的には、今のメンバーでアジア杯を優勝したとして、それが何になるのか、という気持ちは拭えず。今の日本サッカーを楽観的に見ている(あるいは、心の中では「このままでは…」と思っていても、言わない)サッカー関係者は、おそらく「日本が弱いままでいい」と思っているのでしょう。
本来、W杯での惨敗を受けて読まれるべきは、『通訳日記』ではなく、『崩壊以降』(杉山茂樹)のような本だと思うのですが。