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「野球を開く」必要性

はじめに、野球の話題ではないですが、井上尚弥のナルバエス2R KOに衝撃を受けて、今年最後の記事を書いています(あと、リナレス、3階級制覇おめでとう)。

12月に入り、ブログを書くにはあまりに忙しく、月初め以来の投稿になってしまいましたが、いよいよ2014年も終わり。

2014年は、個人的には仕事環境が大きく変わった年だったのですが、結果、仕事的には悔しさが残る年に。来年は、結果を出し、そのためのプロセスも磨く年にしたいところです。

さて、個人的なことはさておき(^^)。
2014年の野球界に目を移すと、今年はWBC、田中将大の24勝0敗と東北楽天の日本一、バレンティンのシーズン本塁打記録更新があった前年と比べると、トピックが少ないように感じたシーズンでした。

そんななか、野球ファンに限った形ではなく、一般的な印象として、今年、野球に関する大きなトピックとなると、どういったものが挙がるでしょうか。
感覚としては、下記のような事柄かなあと思います。

 1 カープ女子
 2 田中(マー君)、メジャーリーグでも活躍
 3 大谷 二刀流
 4 相次ぐ野球選手と女子アナ・タレントとの交際報道
 5 ダルビッシュ Twitterで山本聖子と交際宣言

下の2つは選手の交際関連の話題を挙げましたが、なぜこのような事柄を挙げたのか。
シーズン中のナイターが地上波で中継され、その放送が10~20%の視聴率を取るという習慣がなくなった現在(※フランチャイズの地域で、ほぼ毎日中継があるケースは除くとして)、多くの人が野球の情報を得るのは、Yahoo!トピックスではないかと思います。

そのような状況下では、野球自体の話よりも、芸能的なニュース、もしくは選手の印象的なコメントが、野球関連のニュースとして報じられる(伝わる)割合が、以前よりも圧倒的に多くなってきていると言えるでしょう。
野球ファンの立場からすると、そうした潮流に時代(あるいは寂しさ)を感じる部分もなくはないですが、逆に言えば、野球がニュースとなることが徐々に少なくなっているなか、野球自体のニュースではないにせよ、Yahoo!トピックに取り上げられること自体は、まだ野球にニュースバリューがあるととらえてもいいのかもしれません。
ただし、今こうしたニュース選定を決定している人たちは、まだ「野球」がある程度、社会に対してある程度の割合を占めている時代を実感していた経験がある世代だから、野球を取り上げているのかもしれず。もし、もう少し世代が変わってくると、こうしたポータルサイトで、野球が取り上げられる割合が徐々に減ってくる可能性もあります。

  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

さて、ちょっと話を変えて、先々週のサンデースポーツで、視聴者投票による「2014年のプロ野球(NPB)のMVPは?」という特集をやっていました。
そのベスト10は下記のとおりでした。

 1位 大谷 翔平(日本ハム)
 2位 金子 千尋(オリックス)
 3位 柳田 悠岐(ソフトバンク)
 4位 菊池 涼介(広島)
 5位 菅野 智之(巨人)
 6位 内川 聖一(ソフトバンク)
 7位 山田 哲人(ヤクルト)
 8位 松田 宣浩(ソフトバンク)
 9位 稲葉 篤紀(日本ハム)
 10位 大隣 憲司(ソフトバンク)

10人中、パ・リーグが7人、セ・リーグが3人というところは最近のNPBを表しているようにも思いますが、大谷は別格として、柳田・菊池・山田といった選手達の2014年シーズンの躍進は、新たな世代の出現を印象づけました。
そうした意味では、大谷の覚醒(といっても、まだ中覚醒ぐらいかもしれませんが)も含めて、選手にスポットを当てたときに、2014年は「大きな変化のあった年」と言えるかもしれません(さきの日米野球での日本代表の28人も、昨年のWBCに出場していた選手は7人のみ)。

では翻って、前述の柳田・菊池・山田といった選手を、一般の人がどれだけ知っているか?正直なところ、その認知度は全体の3~4割程度かなあという感じもします。
先日、『アメトーーク!』で、「大谷翔平芸人」なると特集を組まれた大谷でも、一般的には6割、多くて7割ぐらいではないかと。
もちろん、現在、MLBに行っている、田中、ダルビッシュとなってくると、ほぼ全員が知っている名前になるでしょうが(イチローはまた別格)、「野球」の認知度を下支えするのは、「今、NPBで活躍している選手たちが、どれだけ知られているか」かなと思います。

そうした意味では、Yahoo!トピックス頼みでない、野球認知度アップのシステム作りが、野球界には求められるのではないでしょうか。

70年代生まれの実感としては、80年代・90年代のプロ野球認知は、巨人戦のゴールデンタイム中継と、目立ちはしませんがフジテレビ(地上波)の『プロ野球ニュース』の両輪に支えられてきた印象があります。
その2つが無くなった現在、もちろんネット中継やCS放送といったその時代には無かったコンテンツはありますが、より大多数にアピールできるコンテンツや告知方法を、NPBは考えていかなければいけないでしょう。

日本代表はその方策の一つかもしれませんが、国際大会のときしかアピールできないという点では、シーズンに目を向けさせる直接的な力は弱いです。
最も効果があるのは、NPBが、どこかの地上波の枠を使って、レギュラーの野球情報番組(野球ファン向けというより、野球をあまり知らない人もわかるような番組)を放送することだと思いますが。

いずれにしても、以前もこのブログで紹介しましたが、元北海道日本ハム球団社長の藤井純一氏の言葉、
「とくにファンではない無数の人々」にどう受け止めてられているかは、今後のプロ野球の命運を大きく左右する。
この言葉は、絶えず、プロ野球関係者が心に留めておくべき言葉ではないかと思います。


また、一野球ファンの立場として、あまり野球を知らない人にも興味を持ってもらいたいという気持ちもあります。
ときに、新しくその球団のファンになった人や、野球を見始めたばかりの人に対して「にわかファン」扱いするような向きもありますが、新たなファンを意味なく排除するようなスポーツの将来はないでしょう。
その一つの方策として野球サイトを作ろうかなと思っていたのですが、ちょっと今年は忙しすぎたため、アップできず。まあ、これに関しては、なんとか来年、少しずつでも実現できたらなと思っています。

  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

最後に、2014年の野球で一番印象的だったシーン。
それは、森友哉のプロ入り3連続ホームランの3発目となる、延長戦での代打同点弾(動画)。

これはリアルタイムで中継を見ていたのですが、ふだんは冷静な島村俊治アナも思わず絶叫口調になるほどの、衝撃的な一打でした。
(ちなみに、この試合では、日本ハムが野手がいなくなって、ピッチャーの増井が打席に入るという珍しい出来事もありました(^^))

来年は、この森友哉選手も、一般の人が知っている名前になる(それこそ、藤浪との対戦がシーズンで実現するかもしれませんね)。
そんな一年になったら、また野球界も大きく盛り上がるのではと思います。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

ということで、今年一年間、訪問していただいた方、ありがとうございました。

拙ブログも、来年で11年目。
NPBの先発ローテぐらいの更新頻度ではありますが、来年も「そういえば、記事更新されているかなあ」といった感じで、見ていただけると嬉しいです。



by momiageyokohama | 2014-12-31 00:47 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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