野球雑談
2014年 11月 01日
結果はソフトバンクの4勝1敗。
でも、内容は濃いシリーズだったと思う。
残念ながら、平日の3試合はいずれもリアルタイムで見ることはできなかったが、土・日の試合も含め、緊迫感は伝わってきた。
昨日の第5戦の最後の場面は、ラジオで聴いていた。
西岡がツーボールナッシングから打ってファールになった場面。解説の野村弘樹が「ちょっと中途半端な打ち方でしたねえ」といった後のボール。
「ファーストゴロ! ファースト捕ってホームに送球!」
その「ファーストゴロ」と「ファースト捕って…」の間の秒数を考えると、ホームゲッツーか?とイメージしたところ、「おっと、ボールがランナーに当たった!…………(そのあとは、あの通り)」
帰ってから映像で確認したが、確かにツーボールからの西岡のスイングは、どこか頭の片隅に「またボールかも」という考えがあったからか、積極的に打ちに行ってのスイングには見えなかった。
そこで心を決めたか、3ボール1ストライクからの5球目は「ストライク近辺であれば、思いっきり振りに行こう」という頭があったのでは?
で、ストライクにしてはやや高い球だったかもしれないが、打ちに行った西岡。
試合後のスポーツニュースで、「もう少しつなぎの意識でバッティングをすれば……」という解説者の意見もあったが、あの場面、思い切って振りに行ったこと自体は間違いじゃないのでは。
ただ、その「勝負」に負けたということなのだろう。
それにしても、あれだけストッパーがフォアボールを連発して、それでいてあんな結末になるとは。もし、あの場面で、球場で観ていた人全員に「さあ、このあと、どうなるか?」とクイズを出しても、誰も当てられなかっただろう(^^)。
ある意味、これを凌ぐ日本一決定の瞬間は、今後あるのだろうか?という気にさえなる。
日本シリーズが終わり、秋山監督は、晴れやかな顔で退任。
そしてその翌日、FA選手の動向がこぞって報道される。
MLB行きは無いとも思っていた鳥谷のメジャー行き希望のニュース。
シーズン中からその去就が注目されていた金子千尋のニュース。
逆に、シーズン末になって、その動向が騒がれるようになった嶋の楽天残留のニュース。
そして、横浜ファンにとっては驚き度の高い、相川・金城を巨人が獲得かというニュース……。
その一方で、日本シリーズ翌日が最終期限日でもあったこともあり、戦力外通告の報道も入ってくる。
岡島の放出にはびっくりしたが、今シーズンの成績を見ると、獲得に手を挙げる球団はあるだろう。
一方、背番号“3”の後継者だった中日・吉川の戦力外も大きく取り上げられていたが、横浜DeNAの投手大量放出のときと同様、球団を過度に悪者に見せるような取り上げ方には、少し疑問を感じるところもある。
実力・編成的に考えれば、それ相応の選手を毎年、戦力外にしてくのはやむを得ない。
1週間前ドラフトで指名をされた選手たちも、その何割かは3・4年後には……。
ハッキリと現実を突きつけられる世界である。
ファンから毎日声援を浴び、自身の実力を自分で感じることができる選手たちは、ほんのほんの一握りの選手たち。
そんな途方もない競争のなかを生き抜いてきたプロ野球選手だが、打てなければファンから叩かれるし、打たれれば、直接的にも間接的にも口撃にさらされる。
それはプロ野球選手の宿命なのかもしれないが、あまりに口汚い口撃は、同じ野球ファンから見ても、嫌な気持ちになることもある。
“何をいまさら”ということなのは百も承知だが、ネットは「匿名だから、自由な発言ができる」のが利点ではあるけれど、「本人の前で言えないことは、ネットでも言わない」という考えの人が増えたら、ネットでの野球談議も、もっといい意味でオープンなものになるのではと思う。
ときに、茶化したり面白くいじったりというのはアリだとは思うけれど、完全な“悪口”だったり、単にストレス解消だけが目的になったりしてくると、もうそれは、“野球を楽しむ”ということからはどんどん乖離していく。
それとはまたカテゴリーが違うし、意味合いも全く違うが、最近、応援で増えている“お前が決めろ”的フレーズにも、少し違和感を感じる。
もちろん、応援している側としては、「打ってくれ」「抑えてくれ」という思いで、そのフレーズを言っているのだとは思うが、いざ逆の立場になってみた時(まあ、実際はなれないけれど(^^))、ファンとはいえ知らない人たちに、「お前が……」などと言われたら、怒るまではいかなくても、ちょっと「カチン」と来るのではないか。
ここ数年の「球場全体で盛り上げていこう」という雰囲気は凄くいいとは思うが、選手のやっているプレーに敬意を払う意味でも、このあたりのフレーズは変えていってほしい。
日頃ネガティブなことはなるたけ書かないようにしているこのブログだが、ファンがファンの不味さを指摘することってあまり無いよなあと思い、人によってはちょっと気分を害することかもしれないが、今回、書いた。
シーズンも終わり、今後は、横浜の来季への展望(一言で言えば“不透明”(^^)(外国人選手の去就が、他の要素とあまりに密接に関わり過ぎている))なども書いていこうと考えているが、今回は、2014シーズン、12球団各チームにおいて、一番チームに貢献した・チームを支えたと思う選手を一人ずつ挙げて、締めたい。
【福岡ソフトバンク】
大隣 憲司
【オリックス】
伊藤 光
【北海道日本ハム】
大谷 翔平
(次点 谷元 圭介)
【千葉ロッテ】
西野 勇士
【埼玉西武】
岸 孝之
【東北楽天】
福山 博之
【巨人】
鈴木 尚広
【阪神】
ゴメス
【広島】
菊池 涼介
【中日】
又吉 克樹
【横浜DeNA】
林 昌範
【東京ヤクルト】
山田 哲人
自分にとってはストーブリーグは寂しい季節ですが、色々なことがリセットされてチームが生まれ変わるのでちょっとワクワクもする季節でもあります。
「本人の前で言えないことは、ネットでも言わない」
金言だと思います。ネットのおかげで情報交換や交流は簡単になったのは良いけれど、不用意な発言や悪意が簡単に拡散するようになったのでインパクトが大きいですよね。選手に対してはもちろんですが、首脳陣やフロントも含めてファンなら最低限の敬意と愛情をもって接して欲しいなあと常日頃思います。願わくば選手には気持ちよくプレーして欲しいし、ファン同士気持ちよく応援したいですしね。
あまりにもうなずくべき点が多かったのでコメントさせて頂きました。失礼しました^^;
コメント、ありがとうございます。
ブログちょくちょく拝見させていただいていましたが、嶺井サヨナラ打!で止まってますね(^^)。自分も可能ならそうしたいのですが、毎日試合につてレビューするのは大変だと思います。ということで、自分の場合は、週1~1.5更新ペースでやっています(そんなこんなで10年目になりましたが)。
「本人の前で言えないことは、ネットでも言わない」というのは、ブログ記事を書いたりコメントを書いたりするときに、ずっと気をつけていることです。もちろん選手のプレーや姿勢、フロントの仕事ぶりがまずかったら批判すること自体は全然OKだと思うし、自分も書いていますが、「匿名なのをいいことに言いたい放題」となったら、「野球を楽しむ」とか「いいチームになってほしい」という元々の目的からはどんどん離れてしまう気がするんですよね。
もちろん、いざプロ野球選手の堂々たる体躯を目の前にしてネットで書いたのと同じ批判が言えるかというと難しいかもしれませんが(^^)、「ネットだから何でもやっていい」というのではなく、普段の会話ややりとりを、たまたまネットというツールでやっていると考えた方が、自然なやりとりかなと思っています。