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キャンプ雑感 -2/17 ヤクルト-

中日阪神に続き、ヤクルトのキャンプ雑感です(横浜DeNAは次回に)。

この日は、午後にヤクルト-横浜DeNAの試合が浦添であったので、朝から浦添に行き、午前中はヤクルトの練習を見ていました。

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(最初は、投手・野手そろってのランニング)

基本は、打撃投手相手のフリーバッティング。ブルペンに入る都合もあってか、キャッチャーから先に打つ形で、主力選手も全員、打席に入りました。
それと同時進行で、バッターが打つタイミングと重ならないようにして、同じグラウンド内で内野ノック、そして外野ノックも行っていました。
内野ノックには、宮本も参加。まだサードからのスローイングに関しては山なりで投げていましたが、「もしかしたら、キャンプで宮本を見るのは今年で最後かも」と思うと、ちょっと寂しくなりました。ちなみに、基本はサードを守っていましたが、途中、ゲッツーの練習のときにはショートにも入っていました。

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(ショートからセカンドにトスをする宮本(右にあるのはセカンドベース前に置かれた防球ネット)

打撃練習では、おのおのの選手が、大体シーズンのイメージに近い打球を打っていましたが、あまり見たことがない選手もちらほら。今回のキャンプでは、星野(捕手・四国IL香川)、谷内(内野手・国学院大、「やち」と読む)と2人のルーキー野手が一軍メンバー入りしていました。
なお、ヤクルトの場合、球場に置いてあるメンバー表のなかで浦添キャンプ参加者(キャンプ開始時のメンバーだと思いますが)には☆印がついています。また打撃練習中に、「左で打っているのは○○選手、右で打っているのは○○選手です」とアナウンスしてくれるなど、全体的に親切さを感じました。

打撃練習をしていたメンバーのなかでは、前日の練習試合で3打数3安打だったという飯原が、この日も鋭い打球を飛ばしていましたが、時折、打った後、足元が動くのが気になりました。
また、このところの練習試合・オープン戦では快打を飛ばしている岩村については、この時点ではまだタイミングが合っていないスイングが結構見られました(打ち上げてしまう打球が多かった)。

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(飯原、打撃練習)

その後、打撃練習をひととおり見終わった後、ブルペンに移動しましたが、すでにほぼ終わっており、見ることができたのは押本の最後の1球だけでした。

で、この後、グラウンドに戻る途中、少し驚く場面が。
打撃練習後は、使用したバッティングゲージや防護ネットなどを片付ける作業がありますが、自分のイメージでは、裏方のスタッフ、もしくはコーチがそれをやっている印象がありました。
しかし、ヤクルトの場合、主力選手も一緒にこれを片付けていました。しかも、グラウンドからネットなどを外に出す際、ファンの前を通って片付けるので、目の前で選手がネットを押している光景は結構新鮮でした。しかも、小川監督も、それがさも当然のように、一緒に片付けをしていました(^^)。
(もしかしたら、他球団でもやっているのかもしれませんが)

午後になり、13時から練習試合開始。
この日のヤクルトは、試合前のシートノックに主力選手が入っていたので、ある程度、レギュラーに近いメンバーで試合を行うと推察されました。
実際に試合に出場したメンバーは下記のとおり。

1 ミレッジ (左) → (上 田(左→中))
2 田 中 (二) → (森 岡)
3 岩 村 (三) → (荒 木)
4 バレンティン(指) → (飯 原)
5 畠 山 (一) → (武 内)
6 雄 平 (右) → (新 田※)
7 星 野 (捕) → (中 村)
8 谷 内 (遊) → (山 田)
9 比屋根 (中) → (松井淳(左))

P 中 沢(3) → 八 木(2) → 平 井(2) → 山本哲(2)

(打者の括弧囲みは途中出場(※は代打のみ)、投手の数字はイニング数)

野手陣は、宮本は出場しませんでしたが、他のレギュラークラスはほぼ出場し、大体2打席ぐらいで別の選手に交代する形でした。

さて、この試合、なんと言っても一番目に付いた選手が雄平です。
3打数3安打1本塁打ということで、結果的にも申し分なかったのですが、その内容も、ライトへ引っ張ってのホームラン(投手:小杉)、他の2安打もレフトへの安打と、左中間への2ベースというもの。
特に、左中間への当たりはバックネット裏で見ていたのですが、左投手の神内の変化球に対し、下半身をねじった後、その状態をキープしたまま溜めて、ボールが来たところでバチーンとミートするという見事なバッティング。
現在、センターの定位置争いをしている雄平ですが、レギュラーどころか、このバッティングフォームをシーズン通してキープできれば、首位打者争いにまで絡んでくるのではないか。それほどまでに強烈な印象を残した打席でした。

一方、そのセンターを争う上田もヒットを放ったほか、本塁での補殺プレーを見せるなど、印象に残る活躍。また、地元出身ということで、一際大きい声援を受けていた比屋根もタイムリーを放つなど、飯原、松井淳も含め、今年のヤクルトの外野手の争いはレベルが高いです。

その他では、ルーキー野手2人はともに出場。谷内に関しては、この日2安打。また、ランナーに出ると盗塁のスタートを切る構えを見せてバッテリーに揺さぶりをかけるなどしており、この辺りは宮本がよくやっているプレーでもあるだけに、早くもヤクルトイズムが受け継がれているように感じました。

試合の方は、序盤、コントロールに苦しむ国吉から3点を奪い、その後同点に追いつかれるも、さきの雄平の2ランで勝ち越し、そのまま5-3でヤクルトが勝利しました。

投手陣の方は、先発の中澤は不安定な内容、2番手の八木もコントロールにバラつきがありました。一方、昨年ある程度の実績を挙げた平井、山本哲は安定した投球内容でした。

試合後は、山田、飯原が特打。
山田は、レギュラー獲りの期待もかかるなか、試合では2打数ノーヒットと結果が出ませんでしたが、この特打でも、打球に力強さはあるものの、まだヒットゾーンに持っていくほどの余裕を持ってはスイングできていないように感じました(もう少し広角に打つことも覚えていかないと、確率が上がっていかないのでは)。

なお、最後にこの日、印象に残ったことを。
午前中のフリーバッティングで、いい打球を飛ばしているなあと思って、名鑑で背番号と名前をチェックすると、新田(玄気)でした。
昨年、横浜戦で4年目にしてプロ入り初打点を挙げた選手ですが、ポジションは捕手。大学を出て社会人からプロ入りしたため、今年で31歳。ヤクルトの場合、中村・相川とレギュラークラスのキャッチャーを2人抱えているうえ、このキャンプではルーキー星野が帯同。さらに川本もいるということで、かなり捕手の層が厚いなかでの今回の一軍メンバー入り。
いざ試合に入ると、先発マスクをかぶったのは星野。途中、交代で入ったのは中村。
そんななか、最終回、雄平の代打という形で新田が登場。
しかし、結果は三球三振でした。
心なしか、打席に入った新田のスイングは、練習のときより縮こまっているように見えました。
練習のとき、どんなにいい打球を飛ばしていても、試合では「1打席、三振」という結果が残るのみ。
プロの厳しさの一端を見た思いでした。


次回は、横浜の練習試合、その翌日の練習などの感想を書く予定です。
by momiageyokohama | 2013-02-27 00:37 | ヤクルト | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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