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今年2回目の投稿。
今回も、前回に引き続き、ボクシングネタで行きます(野球ネタは次回ぐらいに)。 転職サイトや栄養ドリンクのCMコピーみたいな記事タイトルになってしまいましたが、こんなことを思ったのは、結果は知っていたものの、実際にはTVで見られなかった2つの試合を動画で見てのこと。 その試合とは、昨年10月24日に行われたWBA世界ミニマム級タイトルマッチ・八重樫東vsポンサワン戦(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)。 そして先月行われた、東洋太平洋・日本ミドル級王座統一戦・佐藤幸治vs淵上誠の一戦(1、2、3)。 (↑ どちらも、動画のリンクを張りました。時間のある方は、ぜひ見てください) 八重樫とポンサワンの一戦は、試合翌日のスポーツ紙でも、またボクシングマガジンでも心揺さぶられる試合と激賞された試合。 結果、八重樫が勝利し王座奪取を成し遂げましたが、何より心に焼き付いたのが、打たれても打たれても前に出てくるポンサワンの姿。 クリーンヒットを浴び続けても、前へ前へと出てくる姿は、もはや限界という言葉を超越しているかのようで、八重樫は「何で倒れないんだ」と思ったのではないでしょうか。さらに試合中盤には、あわや形勢逆転という場面も。そして最後は…。 「ボクシング」が「戦い」と同義語だたとしたら、まさにそれを体現する一戦でした。 なお、この試合は、アメリカ最大手のスポーツ専門チャンネル「ESPN」オフィシャルサイトが選出した世界ボクシングの2011年度 年間最高試合にも選ばれたとのことです。 もう一つの佐藤vs淵上は、ミドル級の東洋王者と日本王者が激突した試合。 ただ、チャンピオン同士の戦いとはいえ、佐藤幸治は21戦20勝(18KO)1敗というほぼ完璧なレコードで、唯一喫した1敗も世界タイトルマッチでの敗戦。一方の淵上は23戦17勝(9KO)6敗。チャンピオンにしては負け数が多く、デビュー戦では3回TKO負けを喫しているボクサー。戦前の予想では、佐藤の優勢を考えた人が多かったと思います。 いざゴングが鳴り、佐藤がどっしりと構えながらも圧をかけ、一方の淵上は、ちょっと軟体動物を思わせるような右ジャブを繰り出し…。 現在の日本ボクシング界ではほぼ最重量級とも言える戦いの結末は、これまた凄まじいものでした。普段冷静な、解説の川島郭志(現役時代の異名は“アンタッチャブル”)が、思わず「アーッ」とか「ウォーッ」とか叫んでしまうほどの、壮絶な打撃戦。 これもまさに「戦い」そのものでした(重量級での壮絶な打撃戦ということでは、十数年前に観た、佐藤仁徳vs山中郁夫の一戦を思い出した)。 自分は本来、「スポーツはあくまでスポーツとして観る」いうことで、あまり「感動」とかと結びつけるのは好きではありませんが、この2つの試合には本当に心を打たれてしまいました。 基本的には野球がメインのこのブログ(訪れていただいている方も野球ファンの方が多いと思います)ですが、あまりボクシングのことを知らない人にも、こういう素晴らしい試合があるということを是非知ってもらいたいということでの、今回のボクシング連続投稿になりました。 これだけ内容の詰まった2試合ですが、八重樫の試合は世界戦とはいえ、以前の世界挑戦では完敗に終わったこともあって、戦前の注目度はそんなに高くなかったように思います。月曜20:00という各局数字の高い番組が集まっているなかでのテレ東中継ということもあって、視聴率は4.8%。 佐藤vs淵上の試合も、地上波での「ダイヤモンドグローブ(フジテレビ)」の放送は深夜3時近くということで、リアルタイムで観た人はごくわずかと言っていいでしょう。 それでも、一時期ボクシング中毒になった人間としては、一人でも多くの人に、こうした戦いを観てほしいという思いです。 その他、ボクシング関連で言えば、先日の投稿では紹介できなかった、元WBAミドル級暫定王者で一度は王座陥落するも、昨年アメリカの強豪を1RKOで沈め、正規王者への挑戦を続ける石田順裕の話や、井岡一翔は数年後ローマン・ゴンザレス(ニカラグアの2階級王者。フライ級近辺では最強かも。30戦全勝25KO)に通用するほどのボクサーになれるかなど、話したいことはたくさんあるのですが、さらに長くなるので、それはまた次回以降のボクシングの回で。 繰り返しになりますが、是非是非、この2試合の動画は見てほしいです。
遅蒔きながら、2012年、初投稿。
今年もよろしくお願いいたします。 さて、2012年一発目は野球ネタ…、ではなくボクシングで行きたいと思います。 大晦日、WBCミニマム級チャンピオンの井岡一翔と、WBAスーパー・フェザー級チャンピオンの内山高志がそれぞれ防衛戦を行いました。 結果は、井岡がわずか1R1分38秒でKO勝利。内山も、試合巧者と言われる暫定王者ホルヘ・ソリスを、11R早々に左フックで失神KO。 両者とも、その強さを強烈に印象付ける勝利で、大晦日の地上波放送という晴れ舞台を飾りました(なお、挑戦者としてWBA王者に挑ん細野悟は大差判定負け)。 井岡の場合は、対戦相手がランキング10位、キャリアも浅い(9戦目)ということで、ある程度、差をつけての勝利が予想できましたが、まさかあれほど早く決着が着くとは思いませんでした。 試合後、TBSの野暮ったい演出(スタジオからのビートたけしによる表彰)がありましたが、戸惑いつつも、それを受け入れる姿に、逆に井岡の好青年ぶりに好感をもった人も多かったのではないでしょうか。 一方、内山は、右拳負傷によるブランクにより11ヶ月ぶりの試合、しかも今までのなかでは一番の難敵と思われたソリス相手に、中盤あたりから試合を優位に進め、10Rには強烈な左ボディをヒット。そして11Rに、KO劇が多かった初期のK-1でも見なかったような痛烈なKO劇。 試合後、「ボディをフェイントにして(顔面を)狙ったパンチ」と内山がコメントしていましたが、正直、スローで見ても言われないとわからないほどのミクロ単位のフェイント(ソリスが目のいい選手だったがゆえに反応したという部分も大きかったようですが)。左一本で、三浦隆司を棄権に追い込んだ前戦に続き、改めて内山のポテンシャルの凄さを見せつけられた試合となりました。 これで、日本ジム所属の世界チャンピオンは8人のまま。この数は、過去最多です。 ただ、その数ほど、これらのチャンピオンが一般的に知られていないというのもまた事実。 その原因の一つが、ボクシング団体の乱立(WBA・WBC・IBF・WBO)、そしてその一つであるWBAによるスーパー王者、暫定王者など王者の乱発といえるでしょう。 暫定王者は、本来、チャンピオンが怪我や病気によって長期にわたって防衛戦を行うことができない場合に設けられる地位のはずなのですが、WBAの場合、ほぼすべての階級に暫定王者がいる状態。しかも暫定王者が防衛戦をやったりすることもあるので、もう何がなんだかという状態。 また、スーパー王者は、他団体の王座を獲得したチャンピオン、また相当数、防衛回数を重ねている選手に与えられる王座なのですが、その場合、またスーパー王者とは別に正規王者のチャンピオン戦が行われる(亀田興毅の王者獲得はこのケース)という摩訶不思議な状態。 ただでさえ、団体が複数あってチャンピオンの価値が下がっているのに、これだけチャンピオンが乱立しては、誰が最強かまったくわからない状態になってしまいます。 そんな状況下ではありますが、ミニマム級(47.61kg)からスーパーフェザー級(58.97kg)までの8階級・4団体のうち、8人の日本人が王座を獲得しているという状況は、日本ボクシングの歴史のなかでも隆盛期といっていいのではないでしょうか。 ちなみに、1月7日現在の、前述の階級の各団体チャンピオン(暫定王者を除く)は以下のとおりです。 ※団体名の略称 A…WBA、C…WBC、F…IBF、O…WBO ※日本ボクシングコミッションは、原則WBAとWBCの王座のみを認可。 ※スーパー・フェザー級の上には9階級。一番重いヘビー級は、90.72kg超。 ※(休養)は休養王者(負傷によって長期離脱している王者) 【スーパー・フェザー級】 (58.97kg) 〔A〕内山高志(日本) 〔C〕粟生隆寛(日本) 〔F〕ファン・カルロス・サルガド(メキシコ) 〔O〕エイドリアン・ブローナー(フィリピン) 【フェザー級】 (57.15kg) 〔A〕〈スーパー〉クリス・ジョン(インドネシア)/セレスティノ・カバジェロ(パナマ) 〔C〕ジョニー・ゴンザレス(メキシコ) ※長谷川穂積にKO勝ちし王座奪取/〈休養〉エリオ・ロハス(メキシコ) 〔F〕ビリー・ディブ(オーストラリア) 〔O〕オルランド・サリド(メキシコ) 【スーパー・バンタム級】 (55.34kg) 〔A〕リコ・ラモス(メキシコ) ※昨年、当時王者だった下田昭文にKO勝ちし王座奪取 〔C〕西岡利晃(日本) 〔F〕タカラニ・ヌドロブ(南アフリカ) 〔O〕空位 【バンタム級】 (53.52kg) 〔A〕〈スーパー〉アンセルモ・モレノ(パナマ)/亀田興毅(日本) 〔C〕山中慎介(日本) 〔F〕アブネル・マレス(メキシコ) 〔O〕ホルヘ・アルセ(メキシコ) 【スーパー・フライ級】 (52.16kg) 〔A〕テーパリット・ゴーキャットジム(メキシコ)/〈休養〉清水智信(日本) 〔C〕スリヤン・ソー・ルンビサイ(タイ) 〔F〕ロドリゴ・ゲレーロ(メキシコ) 〔O〕オマール・ナルバエス(アルゼンチン) 【フライ級】 (50.80kg) 〔A〕エルナン・マルケス(メキシコ) 〔C〕ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ) ※内藤大助と4度対戦。一昨年、亀田興に勝利し王座返り咲き。 〔F〕モルティ・ムサレーン(南アフリカ) 〔O〕ブライアン・ビロリア(アメリカ) 【ライトフライ級】 (48.99kg) 〔A〕ローマン・ゴンザレス(ニカラグア) 〔C〕コンパヤック・ポープラムック(タイ) 〔F〕ウリセス・ソリス(メキシコ) 〔O〕ドニー・ニエテス(フィリピン) 【ミニマム級】 (47.61kg) 〔A〕八重樫東(日本) 〔C〕井岡一翔(日本) 〔F〕ニコシナシ・ジョイ(南アフリカ) 〔O〕モイゼス・フエンテス(メキシコ) 上記のように、8階級34人中、日本人は8人を占めています。 このうち、試合内容から判断して、それぞれの階級のチャンピオンの中でも上位に位置するのは、内山、西岡、井岡の3人といえるでしょうか。 ただし、これらチャンピオンのなかに、ノニト・ドネア(フィリピン/バンタム級から階級変更のため、王座返上)、ユリオルキス・ガンボア(キューバ/全WBAスーパー&IBF王者。当日計量拒否などの理由で王座剥奪もキャリア無敗)といった、各階級通じても圧倒的に評価の高いボクサーが含まれていないのが、また一般の人にはわかりにくいところ。なお、ドネアは、次戦でWBOのスーパー・バンタム王座決定戦をクリアした後、西岡と対戦する可能性が報道されています。 さて、話はちょっと変わるのですが、正月、実家に帰って親と話しているなかで、今知っているボクサーを聞いたところ、亀田、そして井岡は知っていたものの、長谷川、西岡は知りませんでした。 5年間10度にわたって防衛をし続けた長谷川と、ラスベガスで日本ボクシング界に残る快挙を成し遂げた西岡。しかし、その知名度は一般的には必ずしも高くない。8人というチャンピオンの数を誇る一方で、これが今の日本のボクシングの現実なのかもしれません。 ちなみに、あの長谷川穂積も、3度目の防衛戦ぐらいまではアルバイトを続けていたと記憶しています。 自分が本格的にボクシングを見るようになったのは、辰吉・鬼塚の時代あたりからですが、身を削って一戦に懸ける(時には命も)スポーツにしては、その置かれている環境はまだまだ厳しいと言わざるを得ません。 前述の井岡の試合、そして内山の試合の視聴率は、それぞれ6.4%、4.2%でした(前後の時間帯あるいは番組全体を通しての数字)。 なお、井岡の初防衛戦の時の視聴率は16.6%(2011年8月)だったので、現在の王者のなかでは、今後、実力・人気を兼ね備えたボクサーとなっていく可能性があります。 残念ながら、亀田、内藤らの認知度は、ボクシング界全体への世間の関心にはつながらなかった感があります。今後、井岡をはじめ、その他の実力のあるボクサーたちを、ボクシング界・またメディアが協力しながら、正当な評価を受けるような、そして子どもたちや若い人の憧れになるような状況に少しでもなってほしいと、一ボクシングファンとして思った年末でもありました。
今年もあと2日で終わり。
なかなか時間がとれず、シーズン中録画していた「CSプロ野球ニュース」がまだ3週間ぐらい見られていない(まさかの年越し(^^))という状況ではありますが、今年のプロ野球で印象に残った選手・試合などを振り返ってみたいと思います。 ●最も印象に残った選手 岡田 幸文(ロッテ) 以前、このブログの前半戦総括のところでも書きましたが、今シーズン見ていて、一番プロ野球選手の凄さを感じた選手。本当に数限りないほどの、守備範囲の広さを見せつけるプレーを見せてくれました。 なかでも、そのプレーの凄さを強烈に印象付けた試合が、対巨人戦での1試合3つのミラクルキャッチ(昨日のテレ朝の中居正広の特番でもクローズアップされていましたね)。しかも、この試合は9回、伊志嶺の逆転弾でロッテが勝利。この試合はたまたま終盤、ラジオで聞いていたのですが、実況アナが「今日の岡田は抜けない!」といったような発言をしていたのが印象に残っています。 昨年の日本シリーズでは、大松の怪我でスタメンのチャンスをつかんだ岡田選手ですが、正直、開幕前は、層の厚いロッテの外野陣でレギュラーをつかむのは難しいと見ていました(レフト:大松、センター:清田、ライト:サブローがレギュラーで、さらに評価の高いルーキー伊志嶺も入ってきたという状況だったので)。 それが、いざ蓋を開けてみると、清田の不調、またサブローの故障(さらに移籍)もあって、開幕から出場し続け、シーズン全144試合に出場。守備はもとより、昨年.176だった打撃が.267と向上したことも、スタメンを張り続けた大きな理由だったと思います。 パ・リーグの外野手では、他に糸井・坂口がゴールデングラブを取っていますが、確実性という点を考えると、個人的には岡田がNO.1です。 とにもかくにも、今一番、見甲斐のある守備をする選手(これまで、自分のなかで一番いい「外野手」はヤクルトの飯田でしたが、それに匹敵するぐらいの選手です)。来季もわれわれの想像を超えるプレーを見せてほしいとともに、多くのプロ野球ファンにそのプレーを見てほしいと思います。 ●最も感嘆した選手 吉見 一起(中日) 今シーズン、最多勝(18勝3敗)・最優秀防御率(1.65)を獲得した吉見投手。 シーズン中、1試合通してそのピッチングを見る機会はあまり無かったのですが、CS、そして日本シリーズでそのピッチングを見て、そのコントロールの良さにただただ感嘆しました。 100球投げたとして、そのうち、コントロール的に打てる球はほんの数球しかないという制球のよさっぷり。しかも、ストレート、変化球(フォーク、ツーシーム、シュートといったあたり)ともに、コントロールがいい。 これだけ制球力がいいピッチャーを見たのは、最優秀勝率を獲った頃の郭泰源(外角低めへに糸を引くようなストレートを投げ込み、さらにそこからキュッと曲がるスライダーの制球が絶妙だった)以来。改めて、シーズン通して安定したピッチングを続けている理由がわかりました。 ペナントでの四死球数は27(四球23、死球4)で、規定投球回のピッチャーでは最少。監督が代わっても、そのピッチングの安定度は、まだまだ変わらないでしょう。 ●最も印象的だった試合 9/24 中日 vs ヤクルト (ナゴヤドーム) シーズン終盤、4連戦が2度あった中-ヤの対決1stラウンドの第3戦にあたる試合。 9回裏、中日が林昌勇から2死一・二塁のチャンスを作るも、ここで点を取らないと、時間切れ引き分けになるという展開。ここで、谷繁が落ちるボールを執念でレフト前へ運んで中日がサヨナラ勝ち。 これでヤクルトに3連勝し、ゲーム差を1.5ゲーム差に。翌日の試合は負けてしまいましたが、この3戦目に勝ったことで、中日が「ヤクルトに追いつける」という手応えをつかんだ試合だったのではないかと思います。 ちなみに、この試合のサヨナラの場面で見られた荒木のホームベースの隅をかすめるようなヘッドスライディング。他にも何試合かありましたが、結構好きなプレーの一つです。 ●今年を最も代表する試合 7/20 北海道日本ハム vs 東北楽天 (東京ドーム) 今季前半戦をしめくくる試合。先発はダルビッシュと田中将大。 日本ハムと楽天という対戦、しかも平日の試合で、東京ドームに44,826人(チケット完売で当日券無し)を集めたこの試合は、プロ野球ファンが「見たいと思う価値のある選手を見に行く」ということを最も表した試合だったと思います。9月に行われた田中-斎藤佑の対戦も注目を集めましたが、投手の技量を考えると、この試合が一番と言えるでしょう。 惜しむらくは、地上波(関東キー局)での生中継がなかったこと。今後のプロ野球のことを考えると、こういう試合が生中継されるような仕組みをNPBまたは各リーグの広報担当には作っていってほしいですね(パ・リーグは、いくらかそれにつながるような動きがありますが)。 なお、試合は、楽天が先制するも、日本ハムが4回に3点を奪ってダルビッシュに軍配。 来季はこの対決が見られないのが残念ですが、またこうした「選手で観客を呼べる」ような試合が1試合でも多く見られることを望みます。 ●生観戦で一番よかった試合 10/9 ヤクルト vs 広島 (神宮) 自分が住んでいる立地上、今年も神宮での観戦が多いシーズンでした(ファンじゃないのに、ヤクルトの選手の登場曲をほぼ覚えてしまった(^^))が、そのなかで印象に残っているのがこの試合。 ヤクルトとしては、翌日から中日とナゴヤドームで4連戦を控え、絶対負けられないなかで迎えた一戦でしたが、先発の山本斉が序盤からコントロールがままならず、死球を連発し3点を先取される苦しい展開。 5回、肺炎から復帰したばかりの宮本のチーム初安打を皮切りに連打で2点を返し1点差。さらに上田のツーベースで青木が本塁に突入するも、倉のブロックに阻まれ同点ならず(体当たりした青木はしばらく起きあがれず)。 8回裏、それまで2失点に抑えていた先発のバリントンが100球を超えたためか、岸本に交代。 そこから代打福地が、赤松の頭を越えるスリーベースを放ち、続く青木が同点打。そして9回、雨が降り始めるなか、今村から福地がサヨナラ打を放ち、逆転勝利。 結果的にサファテがいなかったことで広島が凌ぎきれなかったという部分はありますが、山本が降板した後の中継ぎ陣の好投、青木の本塁突入、田中浩康の打席での粘り(これでもかというぐらいファウルでカット。9回は安打でサヨナラの走者に)、そして復帰してきた福地の連続安打と、チーム全体で勝利をもぎとった試合でした。 試合前、グラウンドに宮本が入ってきたときに、ヤクルトファンから「宮本さん、頑張ってー」と声援が飛んでいたのもいいシーンでしたね(観客数も、神宮にしては多い27,405人)。 ●今年最も印象に残った野球本 「未熟者」(藤川球児) 今年は結構、野球に関する本をよく読んだ年でした。 以前紹介した「キャッチャーという人生」「ダメ虎を変えた!-ぬるま湯組織に挑んだ、反骨の11年」もいい本でしたが、印象に残ったという意味では、この藤川球児の本を挙げたいです。 刊行自体は2009年の3月(真弓監督1年目のシーズン前)の本ではありますが、藤川投手がどんな思いで、あのストレートを投げているのか、そしてピッチングをしているのか、はたまたプロ野球選手としての生活をおくっているかが、うわべだけの文字面ではなく、感情のこもった文章として書かれているのが非常に印象に残りました。選手の名前で出されている本は数多くありますが、そのなかでも、その思いが「じかに」伝わってくる本でした。 これまで、藤川投手を見ていて「あからさまではないけれど、感情を押し殺しているように見える場面も含めて、結構考えていることが表情に出る選手だな」という印象がありましたが、この本を読んで、その内実が少しなりともわかったように感じました。 読んだ後、そのピッチングを改めて見ると2倍楽しく、そして2倍深く見られる。そんな本です。 ●2012年、最も期待する選手 国吉 佑樹 (横浜DeNA) 最後に、来シーズンにむけての項目を一つ。 毎年、シーズン終盤、若い投手が一軍のマウンドで投げるようになり、何度か好投して「さあ、来年は飛躍の年」と思いきや、全く活躍しないということを繰り返し続ける横浜(小林太、桑原謙、阿斗里、田中、眞下etc…)。 しかし、国吉の場合は、願望も込めてではありますが、そのラインアップに名を連ねる可能性は少ないのではと思います。 実は、支配下登録になって初登板となるイースタンの試合をたまたま見に行っていたのですが、そのときの印象は「大崩れしない投手」。 球速以上のストレートの切れ、また変化球の精度など、まだまだ伸ばしていってほしいポイントはありますが、比較的フォームが安定していることもあり、ボールがバラついて仕方がないということはあまり考えられないピッチングスタイル。一軍でも、1勝4敗ながら、防御率は2.30と、立ち上がりを除けば、総じて安定した投球を見せていました。 平均イニングが6イニング弱(8試合で47イニング)と、スタミナ面の課題などもありますが、今後、横浜の先発陣の一翼を担う存在として十分に期待できると思います(ただし、DeNAのフロントは、国吉に過大な期待をすることなく、圧倒的に足りない先発陣の補強をすべきだと思いますが)。その意味では、デニー、木塚両投手コーチはじめ首脳陣の育成力が大きく問われるところでもあるでしょう。 ということで、ざっと今シーズンを振り返ってきましたが、野球のテレビ観戦・生観戦をはじめ、読書でも野球、テレビも野球番組、さらにはTVゲームも野球、そして今年は試合数が少なかったですが週末の草野球と、今年も時間の多くを野球に使ってきた一年でした。 そのかわり、他の大事な何かを置き忘れている気もしなくはないのですが(^^)、そうした野球中毒の人は自分以外も結構いるのではと思います。 そうした中毒者がさらに熱中できるような、そして今まで野球に興味がなかった人も惹きつけるようなプレーや試合を、来年も数多く見たいと思います。 なお、低頻度更新のブログですが、訪問していただいた方、今年もどうもありがとうございました。 来年で7年目になりますが、またよろしくお願いします。
先週、ようやく「横浜Denaベイスターズ」が承認。
書きたいことは山のようにありますが、今回は絞って。 球団再生がなるかどうかの大きなカギになるだろうと思われるのが、池田純 新球団社長。 現在、35歳。自ら志望しての球団社長就任ということですが、GM就任を受諾した高田繁氏、また監督就任が報道されている工藤公康氏と、今後どうやってチームを生まれ変わらせていけるか。前球団から取締役として唯一残った笹川博氏(今回の親会社変更に伴い、取締役は13人から4人に大きく減らされた)と、どういった関係性で球団運営をしていくかもポイントの一つになるかもしれません。 元々、子どもの頃は大洋ファンだったとのこと。この10年の惨状を見ると、その立て直しは容易ではないと思いますが、元ファンとしてみれば、これだけやり甲斐のある仕事もないでしょう。ちなみに、自分の第一印象は「Bコースのハブに似てる…」。 戦力補強に目を移せば、村田、ラミレス、小池、鶴岡…と、野手の話題が目につく今オフの横浜ですが、現在の最重要強化ポイントは、先発投手陣であることは明らか。 先日のドラフトでは、即戦力投手を1人も指名しない(できなかった?)という謎のドラフト戦略をとりましたが、現在獲得報道が挙がっている杉内をはじめ、少なくともあと3人は先発として計算が立つ選手を獲得しなければ、来季も今年と同じ轍を踏むことになるでしょう。もし、「来年は、国吉を先発の3番手に…」なんて考えているようだと、まだまだ見通しが甘すぎると言わざるを得ません。 そうなると、村田の後釜も含めて、外国人獲得能力の強化(野手・投手ともに)も、チームを立て直す大きなポイントの一つになってくるのではないでしょうか(ここ何年かはこんなことになってますし…)。 他球団に目を移せば、ここ数年苦戦を続けていたヤクルトが今季は躍進。14年連続Bクラスを続けている広島も、若手が徐々に育ち、そこに外国人投手獲得能力の高さと栗原残留が相まって、戦える体制は整いつつある状態。 新球団社長には、ぜひ横浜という球団を、他球団と比べて客観的な視点で見たうえで、立て直し策を講じていってもらいたいと思います。 (2011.12.6追記) 昨日書いた時点では、まだ決まっていないからということで「監督就任が報道されている工藤公康氏…」という書き方をしたのですが、結局、監督就任は流れることに。 ほぼ確定していたと思っていただけに予想外の結果でしたが、就任後に「見ている方向が違う」となるよりもよかったのではと感じました。 今後は、内部昇格という形での白井一幸氏の監督就任、はたまた日本ハムつながりで梨田昌孝氏、さらには一時報道に出た桑田真澄氏、フロントが代わって再任があり得るかの牛島和彦氏ら、いろいろな名前が挙がりそうですが、このままだと年越しも考えられる状況。横浜への移籍を考えている選手も含め、さすがに選手たちは落ち着かないでしょうね。
今日は、NPBの2011年度ベストナインが発表されました。
ヤクルト・宮本は、意外なことに17年目で初の受賞(ショートも含めて)。パ・リーグでは、ソフトバンクと西武からそれぞれ4人が選出という顔ぶれ。なお、MVPと新人王は、12月1日の「プロ野球コンベンション」で発表される模様。 ところで、先日、本屋で「プロ野球選手100人が選ぶ!現役最強ベストナイン」(別冊宝島)という冊子を見つけました。 タイトル通り、NPBの現役選手を対象に、プロ野球12球団の主力選手がそれぞれのベストナインを選ぶという内容(セ・パひっくるめて選出)。ダルビッシュ、小久保、岩瀬、阿部ら、各球団から9人前後、本当に主力の選手によるベストナインがコメント付きで紹介されています。 トータルの集計結果はここでは紹介しませんが、阿部が守備面を高く評価して一塁手にイ・スンヨプを選んだり、ダルビッシュはやっぱりあのキャッチャーを選んでいたりと、トータル結果・個々の選出メンバー、それぞれで楽しめる内容でした。 ちなみに、自分のなかでの、今のNPBの選手のベストナインも考えてみました。今年の成績だけというより、ここ数年の成績、またこれまでの実績も加味しての選出です。 〔投手(先発)〕 ダルビッシュ (北海道日本ハム) 〔投手(中継ぎ)〕 浅 尾 (中日) 〔投手(抑え)〕 藤 川 (阪神) 〔捕手〕 谷 繁 (中日) 〔一塁手〕 小笠原 (巨人) 〔二塁手〕 田 中 (北海道日本ハム) 〔三塁手〕 中 村 (埼玉西武) 〔遊撃手〕 中 島 (埼玉西武) 〔外野手〕 青 木 (東京ヤクルト) 〔外野手〕 栗 山 (埼玉西武) 〔外野手〕 内 川 (福岡ソフトバンク) ピッチャーの3人は、まあ多くの人がこうなるでしょう(^^)。捕手の谷繁は、中日投手陣をがっしりと支えるリード面で、ファーストの小笠原は今年こそどん底の成績でしたが、長年、高レベルでの数字を保ってきた実績で選出。また、田中、栗山といったところは、「打ち取られにくさ+足+守備」の総合点で、そして内川はやはりNPBの右打者では抜群の打撃の安定度という理由で選びました。なお、今年は活躍した選手が少ないこともあり、外国人選手はあまり浮かんでこなかったですね。 なお以前、このブログで、自分が今まで野球見てきたなか(80年代~現在)での、セ・パ歴代ベストナインという記事を書いたことがあったのですが、そこから6年経って、改めて自分のなかでの歴代ベストナインを(今度はセ・パ通じて)挙げてみたいと思います。 〔投手(先発)〕 斎藤雅 (巨人) 〔投手(抑え)〕 佐々木 (横浜) ※藤川(阪神) 〔捕手〕 古 田 (ヤクルト) 〔一塁手〕 バース (阪神) 〔二塁手〕 ローズ (横浜) 〔三塁手〕 落 合 (ロッテ・中日) 〔遊撃手〕 松井稼 (西武) ※池山(ヤクルト) 〔左翼手〕 松井秀 (巨人) ※金本(広島・阪神) 〔中堅手〕 秋 山 (西武) ※青木(ヤクルト) 〔右翼手〕 イチロー (オリックス) 〔指名打者〕 ブライアント (近鉄) ※門田(南海・オリックス) (球団名は、そのポジションを守っていたときの主な所属球団。※は、選ばなかったけれど迷った選手) こちらは、現役ベストナインではいなかった外国人選手を3人選びました(3人とも強烈な印象でしたからねえ(^^))。 松井秀喜だけはアメリカに行ってからのポジションになってしまいましたが、さすがに選ばないわけにはいかず、レフトに入れました。 なお、現役のNPB選手は入れませんでしたが、順調にキャリアを積めば、ダルビッシュ、青木、中島といったところは十二分に過去30年ぐらいを見ても、歴代ベストナインに入り得る選手たちだと思います。 ちなみに、上記の選手たちでオーダーを組んでみると、このように。 1 (右) イチロー 2 (遊) 松井稼 3 (一) バース 4 (三) 落 合 5 (左) 松井秀 6 (二) ローズ 7 (中) 秋 山 8 (指) ブライアント 9 (捕) 古 田 まさに夢の打線です(^^)。 今季のプロ野球も、明日のアジアシリーズ決勝を残すのみ。 現在、オフの主役は巨人と横浜で争っていますが、まだまだ野球について書きたいことはたくさんあるので、できれば楽しくなるような話題を中心に、今オフも書いてきたいと思います。
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